英語を通して学ぶ日本語のツボ 開拓社言語・文化選書33

菅井三実【著】

• 販売会社／発売会社: 開拓社
• 発売年月日: 2012/10/13
• JAN: 9784758925334

商品レビュー

2017/03/21

日本語と英語の接続

[ｱﾖﾊﾀ野菜ｼﾞｭｰｽ]

動詞文、形容詞文、形容動詞文、名詞文という分類があります。日本語では、動詞だけでなく形容詞、形容動詞、名詞も述語になります。菅井先生とはべつに、英語でも英文でも形容詞、名詞は述語になります。さらに副詞や前置詞、前置詞句が述語になるのです。「この面白さ」に気付くと英語学習がグーんと楽しくなります。西巻先生のＳＶＯＰ英文法がそれです。日本語と英語の共通性を学ぶつもりで買いました。主語述語ときたら修飾語です。関係代名詞や形容詞の世界、副詞の世界が広がります。

2015/09/21

非常に感銘を受けて読んでいる。
ただ，Jane is no less beautiful than her sister.
の訳文として，「お姉さん（妹さん）が美しいが，ジェーンも同じように美しい」という訳例を提案しているが，わたくしの発想がとぼしいのか，「お姉さんが美しいが」という言葉はこれまで使ったことがないし，これからも使わないと思う。こう始めたら，ジェーンはお姉さんと比較して劣ることをあらわす言葉があとにつづくと予想してしまう。
たぶん，後置詞（格助詞）の「が」が気に入らないのだと思う。あるいは，「が」が二度使われているから，接続助詞の「が」に強い逆接・転折（日本語では使わないか）の意図を感じてしまうのかも知れない。
「お姉さんも美しいが」とか「お姉さんは美しいし」ではだめだろうか。
次の例文に似せて，「お姉さんは美人だが，ジェーンも負けていない」としたいけれど，「美人」は不適切表現と横やりが入るかも知れないので，「お姉さんは美しく，ジェーンも劣らない」にしておこう，個人的に。
169頁：典型的なのは「或る」「大きな」「小さな」……このほか，連体詞には「おかしな」「いろんな」「或る」……
・一度典型的な例として「或る」をあげているので，「このほか」の例として「或る」はあげるべきではないであろう。

2013/11/08

　無理やり、日本語と英語は同根である、的な内容かと思いきや、しっかりした学問的なお話でした。
　日本語の動詞の軽さ、などはとても参考になりました。英語を訳すときに頭においておけば、意味の通った日本語にできそうです。