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9条どうでしょう ちくま文庫
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9条どうでしょう ちくま文庫

内田樹, 小田嶋隆, 平川克美, 町山智浩【著】

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9条どうでしょう ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/10/12
JAN 9784480429940

9条どうでしょう

¥220

商品レビュー

4.2

29件のお客様レビュー

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2024/02/05

護憲の立場を明瞭に掲げる4人の論者が、従来とはちがった切り口から憲法九条の改正を求める声に対する反論を提示している本です。 著者の一人である内田樹は、「まえがきにかえて」のなかで、「どこかで聞いたような話」になってはあらたに本を刊行する意味がないといい、「これまでの論者たちとは...

護憲の立場を明瞭に掲げる4人の論者が、従来とはちがった切り口から憲法九条の改正を求める声に対する反論を提示している本です。 著者の一人である内田樹は、「まえがきにかえて」のなかで、「どこかで聞いたような話」になってはあらたに本を刊行する意味がないといい、「これまでの論者たちとは違う視座からの論考」となることをめざすことを述べています。こうした意図は、かなりの程度果たされているといってよいと感じました。4人の論者のいずれも、改憲派も護憲派ともにおなじことをくり返すばかりで、スタック状態に陥っているかに見える憲法九条をめぐる議論状況に新鮮な空気がもたらされるのであれば、こうした著者たちの試みは歓迎するべきなのかもしれませんが、正直なところでは文体も含めて奇をてらっているかのように見えてしまう点もありました。 わたくし自身は、内田の議論を読むことが本書を購入した目的だったので、その点にかぎって気がついたことを記します。内田の論考は、心理学者の岸田秀の考察を受け継いで展開されています。岸田は、ペリーの来航以来の日本人の集団心理を、「内的自己」と「外的自己」が分裂してしまったと考えます。この議論は、加藤典洋の『敗戦後論』に受け継がれ、それに対して高橋哲哉が批判をおこなったこともよく知られていますが、内田はそこには立ち入らず、岸田の議論にまで引き返して、精神分析的な方法にもとづいて考察を展開しています。そのうえで、集団心理における解離症状から疾病利得を獲得し、戦後の平和と繁栄をきずいた日本人の賢明さを、むしろ肯定的に受け入れようとしています。 内田自身は護憲の立場を鮮明に打ち出していますが、憲法をめぐる議論がスタックしている現状そのものについての、いわばメタ的な観点からの解釈として理解することもできるのではないかと考えます。

Posted by ブクログ

2021/10/27

むずかしいことをやさしく、 やさしいことをふかく、 ふかいことをおもしろく、 おもしろいことをまじめに、 まじめなことをゆかいに、 そしてゆかいなことはあくまでゆかいに ご存知、井上ひさしさんの「名言」です さて 「九条のお話し」 まさに  「九条をどうすべきか」 「九条を考...

むずかしいことをやさしく、 やさしいことをふかく、 ふかいことをおもしろく、 おもしろいことをまじめに、 まじめなことをゆかいに、 そしてゆかいなことはあくまでゆかいに ご存知、井上ひさしさんの「名言」です さて 「九条のお話し」 まさに  「九条をどうすべきか」 「九条を考える」 「九条を堅持する」 「九条を打破する」 などではなく ー九条どうでしょう というタイトルそのものに 井上ひさしさんの提言が そのまま 日常の言葉で 日常の文脈で こういうことは考えていきたい ものです

Posted by ブクログ

2020/09/12

内田樹の本かつ憲法関係ということでよんでみた。 そもそも憲法って何のためにどのように決められているのか、という予備知識が自分にあった方がよかったので、今後別の機会に勉強しておきたいと思った。 だいぶ前に読んだので、微妙な要約だけど 内田樹:憲法9条と自衛隊の矛盾を正す必要はないし...

内田樹の本かつ憲法関係ということでよんでみた。 そもそも憲法って何のためにどのように決められているのか、という予備知識が自分にあった方がよかったので、今後別の機会に勉強しておきたいと思った。 だいぶ前に読んだので、微妙な要約だけど 内田樹:憲法9条と自衛隊の矛盾を正す必要はないし、そもそも実態と法律が矛盾している憲法なんていくらでもあるし、矛盾を内在しながらも維持していくことが大切 町山智浩:おもしろかった いろんなトピックを述べていてまとめるのは難しいけど改憲するなら皆徴兵されるべきという意見でそれはごもっともと思った 憲法改正して軍隊は持つけど自分は戦争にいきたくないなんて示しがつかない 日本人の母親から日本で産まれただけで日本国民といえるなら全然立派なものじゃないね  小田嶋隆:現実の社会を動かしているのは、多数派に属する人々 すなわち、無知で短絡的で時に感情的な市井のテレビ視聴者たちなのだ。というところがそうなんだよなーという感じ。自分を含め 日本対中国のサッカーの試合から考察 平川克美:なんやったっけ

Posted by ブクログ

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