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日本の名著 改版 近代の思想 中公新書
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日本の名著 改版 近代の思想 中公新書

桑原武夫【編】

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日本の名著 改版 近代の思想 中公新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2012/10/01
JAN 9784121800015

日本の名著 改版

¥220

商品レビュー

2.8

8件のお客様レビュー

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2024/04/25

中公新書(中公新書ラクレを含む)のブクログ登録は、9冊目。 本書は、1962年創刊の中公新書の創刊第1作目になる。 すなわち、通番1の作品。 改めて、「中公新書刊行のことば」(1962年11月)を精読してみる。 ---引用開始  いまからちょうど五世紀まえ、グーテンベルクが...

中公新書(中公新書ラクレを含む)のブクログ登録は、9冊目。 本書は、1962年創刊の中公新書の創刊第1作目になる。 すなわち、通番1の作品。 改めて、「中公新書刊行のことば」(1962年11月)を精読してみる。 ---引用開始  いまからちょうど五世紀まえ、グーテンベルクが近代印刷術を発明したとき、書物の大量生産は潜在的可能性を獲得し、いまからちょうど一世紀まえ、世界のおもな文明国で義務教育制度が採用されたとき、書物の大量需要の潜在性が形成された。この二つの潜在性がはげしく現実化したのが現代である。  いまや、書物によって視野を拡大し、変りゆく世界に豊かに対応しようとする強い要求を私たちは抑えることができない。この要求にこたえる義務を、今日の書物は背負っている。だが、その義務は、たんに専門的知識の通俗化をはかることによって果たされるものでもなく、通俗的好奇心にうったえて、いたずらに発行部数の巨大さを誇ることによって果たされるものでもない。現代を真摯に生きようとする読者に、真に知るに価いする知識だけを選びだして提供すること、これが中公新書の最大の目標である。  私たちは、知識として錯覚しているものによってしばしば動かされ、裏切られる。私たちは、作為によってあたえられた知識のうえに生きることがあまりに多く、ゆるぎない事実を通して思索することがあまりにすくない。中公新書が、その一貫した特色として自らに課すものは、この事実のみの持つ無条件の説得力を発揮させることである。現代にあらたな意味を投げかけるべく待機している過去の歴史的事実もまた、中公新書によって数多く発掘されるであろう。  中公新書は、現代を自らの眼で見つめようとする、逞しい知的な読者の活力となることを欲している。 ---引用終了 本作の著者、桑原武夫さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ---引用開始 原 武夫(くわばら たけお、1904年〈明治37年〉5月10日 - 1988年〈昭和63年〉4月10日)は、日本のフランス文学・文化研究者、評論家。京都大学名誉教授。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 人間は虚無から創造することはできない。未来への情熱がいかに烈しくても、現在に生きている過去をふまえずに、未来へ出発することはできない。私たちは、明治維新から一九四五年までの日本人の思想的苦闘の跡をどれだけ知っているであろうか。日本の未来を真剣に構築しようとするとき、私たちは近代の思想遺産-少なくともこれらの五〇の名著は活用せねばならぬはずである。私たちは近代国民としての自信をもって、過去に不可避的であった錯誤の償いにあたるべき時期にきている。 ---引用終了

Posted by ブクログ

2023/01/15

この本は、通巻2700冊以上刊行されている中公新書の創刊第1作目を改版したものです。福沢諭吉の『学問のすゝめ』を始め、日本近代思想に触れることができる名著50冊を紹介しています。紹介の中で気になった著作があれば、図書館に所蔵している本もあるので、ぜひ読んでみてください。

Posted by ブクログ

2022/10/12

この本で紹介されているのは、タイトルどおりこれからも読み継がれるべき名著ばかりなのだが、それらを紹介している執筆陣もすごい人ばかりで、さらにその紹介内容もコンパクトにまとまっていながらも読みごたえがあり、この本自体が、今となっては貴重な本のように思う。 ただ、そんな存在感なので、...

この本で紹介されているのは、タイトルどおりこれからも読み継がれるべき名著ばかりなのだが、それらを紹介している執筆陣もすごい人ばかりで、さらにその紹介内容もコンパクトにまとまっていながらも読みごたえがあり、この本自体が、今となっては貴重な本のように思う。 ただ、そんな存在感なので、本来ならこの本をとっかかりとして名著それ自体にあたっていかなければならないのに、この本を読んだだけですでにお腹いっぱい…な感じもなきにしもあらずでした。

Posted by ブクログ

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