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演劇VS.映画 ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/10/22 |
JAN | 9784000222884 |
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演劇VS.映画
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
『演劇1』『演劇2』それ自体が観察という手法を用いたドキュメンタリーであるわけだが、本書はそのドキュメンタリー映画のドキュメンタリーに位置づけられる。 こういった入れ子構造は本書においても随所に出てくるキーワードである。平田オリザ氏が定義する「ペルソナ」に端的であるが、私達は普...
『演劇1』『演劇2』それ自体が観察という手法を用いたドキュメンタリーであるわけだが、本書はそのドキュメンタリー映画のドキュメンタリーに位置づけられる。 こういった入れ子構造は本書においても随所に出てくるキーワードである。平田オリザ氏が定義する「ペルソナ」に端的であるが、私達は普段の生きている状態ですでに「演技している」状態にある。その場や相手に応じた役割を演じている複数の自分(ペルソナ)が重なって一人の人間になっている。 つまり、ドキュメンタリーはありのままの人間の姿を捉えている前提ではあるが、そもそも「素」の人間など損存在しないのではないか、ならばこの「ドキュメンタリー」が映している人間は数ある「虚構」のひとつにすぎないのではないか。 しかし人間の姿がペルソナの集合体である以上、演技している状態の人間を映し出すことそれ自体がドキュメンタリーとなる。ゆえに「ドキュメンタリーは虚構を映せるか」という著者の深層テーマが導き出される。これは映画撮影を通じて得られた重要な指摘である。 映画みたいなー。
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"『選挙』を見ていたのに、なんで想田さんの撮影を受け入れたんですか。どう描かれるかわからないのに」と平田さんに訊いたんですね。そしたら平田さんは一言「いや、コメディのヒーローになりたくて」って言ったんです。"
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想田監督によるテキストだけでなく青年団メンバーや岡田利規さん、映画コメンテーターとの対談も。 いろんな方向から「演劇1」「演劇2」とはなんだったのか?を深められる。 想田監督の映画はいつも映画単独+書籍と合わせて、で2度おいしい。
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