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静人日記 悼む人 Ⅱ 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/10/10 |
JAN | 9784167814038 |
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商品レビュー
3.3
21件のお客様レビュー
悼む人の静人がずっとつけていた日記を元にした小説。 日記形式の前日譚に近いのかもしれない。 悼む人では第三者目線で静人のことが描かれており、家族や出会った人々によって静人の印象が変わって行き、その人々によって読者の心も動かされていた。 今度は静人自身の主観で描かれているため...
悼む人の静人がずっとつけていた日記を元にした小説。 日記形式の前日譚に近いのかもしれない。 悼む人では第三者目線で静人のことが描かれており、家族や出会った人々によって静人の印象が変わって行き、その人々によって読者の心も動かされていた。 今度は静人自身の主観で描かれているため、彼の心の動きに合わせて読者側も心動かされるのだけど、あっち行ったりこっち行ったりせず一本通ったものが背景にあるので、悼む人以上に気持ちが入って行き、その決心や迷いに共感させられる。 悼む人では考えさせられることが多かったが、今作は本能的に涙させられた。 自分にはその気がなくても、自分が静人と同化したような感覚に陥った。 これもとても良い作品だった。
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悼む人が非常に良かったので、この本も自然に手が伸びていた。 この本は、坦々と静人の旅を、静人が綴った日記形式で表現されている。 その為、悼む人を読んでからではないと、何が何だかわかりにくいかもしれない。 文章が丁寧で品があり、この作家さんの表現はとても好きだ。 実際にあった...
悼む人が非常に良かったので、この本も自然に手が伸びていた。 この本は、坦々と静人の旅を、静人が綴った日記形式で表現されている。 その為、悼む人を読んでからではないと、何が何だかわかりにくいかもしれない。 文章が丁寧で品があり、この作家さんの表現はとても好きだ。 実際にあったらとても受け入れられないような不思議な旅をしている静人も、 天童さんの筆にかかると、とても魅力的な人間に見える。 ただ、何分単調に感じられ、★★★にしてしまった。。。 次回作に期待!!
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『悼む人』が他者視点だったので、静人視点の本作は、前作ファンには興味深いかもしれない。あまり大きなイベントもなく淡々と語られていく印象で、ややもすると退屈だが、それも日記という形を取っているなら仕方ないと思う。 ただ、これが静人の内面を表したものとすると、ちょっと違和感。本作でも...
『悼む人』が他者視点だったので、静人視点の本作は、前作ファンには興味深いかもしれない。あまり大きなイベントもなく淡々と語られていく印象で、ややもすると退屈だが、それも日記という形を取っているなら仕方ないと思う。 ただ、これが静人の内面を表したものとすると、ちょっと違和感。本作でも語られている通り、静人は、死者の死に方ではなく生き方を見つめる人であるはずなのに、死者を語る際には、事故の状況とか、犯人が捕まったかどうかとか、死に方の方の記述が多い印象。本にする以上こういう説明的な記述は仕方ないのだとは思うが、やはり前作の静人像とは異なるように思ってしまった。
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