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コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2012/09/24 |
JAN | 9784121021847 |
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コミュニティデザインの時代
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自分の生まれ育った街の事を、良いところ悪いところ、この先数十年どの様にしたいか、そしてそうなるにはどんな課題があって、解決するには誰が必要か。大学時代までしかその街では暮らしていないから、凡そ同世代の未熟な人間の1人として、「我が街どうすべきか」などという考え方は持ち合わせていな...
自分の生まれ育った街の事を、良いところ悪いところ、この先数十年どの様にしたいか、そしてそうなるにはどんな課題があって、解決するには誰が必要か。大学時代までしかその街では暮らしていないから、凡そ同世代の未熟な人間の1人として、「我が街どうすべきか」などという考え方は持ち合わせていなかった。ただ、当時は田んぼと畑と深い森、その先には河童でも出てきそうな沼地が続く様な風景だったから、今になって考えると、だいぶおどろおどろしく無茶な場所で育って来たと感じる。現代の小学生なら絶対に陽が落ちたら怖くて学校から1人では帰れない様な田舎だった。今の時代から見たら、安全性とか治安(実際に通学路は変質者が多く出た)と言った意味では、かなり問題はあった様に思う。 幸いその後、宅地開発が進み、今では自分の実家に帰る道さえわからなくなるほど風景は変わった。駅ができ、スーパーやドラッグストアなどが沢山できて、賃貸アパートや建売住宅だらけで若い人達が大量に流入してきたから、最近目立つのは保育所の数だ。半径500メートル以内に10件ほどある。無くて困っている地域から見たら、夢の様な街かもしれない。 その分、昔の風景は消えた。田んぼがなくなり沼が消えると、ゲンゴロウや鮒や蛙がいなくなる。それを啄む鷺や雉なんかもいない。普通に実家の庭に朝から雉が歩いていた風景があったのだが。カブトムシもクワガタも、カミキリムシも青い尻尾のトカゲも、家の壁をうねりながら登ってくるヘビも、恐らくもう居ないだろう。何より幼い頃に可愛がってくれた近所の若いお母さんお父さん達は、家も散り散りになり、夫婦いずれか片方はもう天に召されてる様な状況だ。あの頃やった自治会の夏祭り、盆踊り大会、神社のお祭り、子供会のイベント、皆んなで一生懸命引いた山車なんかは、未だあるだろうか。 時代の流れと共に、我が街は人口増という機会に恵まれた。一方で本書が取り扱う様な中山間離島地域は人口減少の波が早くに訪れ、地域によっては村自体が消失している場所も沢山ある。東京や大阪など大都市圏でもベッドタウンと呼ばれる地域ですら、捨てられる場所と発展する場所が顕著に現れ始めている。日本はとうとう人口減少時代に突入している。 筆者が言う様に、先にそうした波が訪れた場所は先進的ともとれる。人口が減る中でも、それに抗ったり若しくは受け入れながら生活を続けて来た地域だ。中には地域の魅力を自分たちの力で伸ばし、都心からのリターンを受け入れて人口減少を最小限に食い止めるなど、成功事例もあるだろう。筆者はそうした衰退の崖っぷちにある様な地域を、住まう人々と共にデザインしていく人物である。コミュニティデザインというと、学生時代に地方自治論か何かで学んだ、イギリスのコミュニティを思い出すが、広い意味では近い様に感じた。地域住民が自分たちで地域で生活していくために必要な役割を担い、住民一人一人がその地域を支えている。例えば魚屋さんは誰々、車の修理は誰々といった様に、何かが必要になったら、誰に頼めば良いと言う考え方は、私の幼い頃にもあった。改めて今そうした古き良き時代とも言うべき、人々の繋がりが深く、役割を全員が果たす・演じるとでも言うべきか、その様な時代が求められていると感じる。 因みに私は現在、都市部のマンション暮らしではあるが、隣に誰が住んでいるかは知らない。私もいい歳だから、部屋で熱中症で倒れていても、下手すれば気づかれないで孤独死することもあり得る(夫婦で暮らしているからそれは無いが)。それ程希薄な関係性しか持たない都会暮らしは、幼い頃同じ番地に住む女性は全員が自分のお母さんだった時代に生きた自分には未だ違和感がある。 そのうち人工も1億人を下回り、限界集落の多くは消えているだろう。それを少しでも抑制するには、この筆者の様な「コミュニティデザイン」の仕事の持つ意味や意義は大きくなるだろう。そして、自分の街がどうあるべきか、どうすべきかを住人一人一人が考えていかなければ、やがては一軒家で誰にも気づかれず孤独死しだ挙句、ミイラになって発見される運命が待ち構えているかもしれない。 私には故郷がある。年老いたが元気に暮らす親もいる。最近近所のおじさん、私にとっては沢山いるお父さんのうちの1人が、近所のスーパーで体調悪く倒れてしまったそうだ。ちゃんと周りにいた人たちは助けてくれたと思うが、若い人だっていつかは年老いて体力が落ちる。いつ自分が倒れても、すぐに皆が駆け寄ってくれる社会を維持したい。周りを適度に気にかける、助け合う、挨拶を交わす、そんな街であり続けるよう、いつか自分が定年して故郷に帰る日が来たなら、自分の力や経験がそれに活かせたらと思う。 本書にその何かしらのヒントがある様に感じた。
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感想 発散と収束。素人を巻き込むことはコントロールが難しい。ただしアイデアのレンジを広げることはできる。そこから収束させるのがプロの仕事。
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建物や施設といった箱ではなく、そこに集う地縁やテーマによるコミュニティがどう場を活用するか、をデザインするという視点でまちづくりをしていく。筆者はデザイナーとしてワークショップを進行したり、「普通の」住民を巻き込みつないでいく。予測可能性が高くないという意味では行政がやりにくい手...
建物や施設といった箱ではなく、そこに集う地縁やテーマによるコミュニティがどう場を活用するか、をデザインするという視点でまちづくりをしていく。筆者はデザイナーとしてワークショップを進行したり、「普通の」住民を巻き込みつないでいく。予測可能性が高くないという意味では行政がやりにくい手法ではあるけれど、地域に入っていって「身近な他者」として一緒に考えていくという方法は有効であり、かつ担当者も楽しめる余地があるように思う。
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