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新島八重 ハンサムな女傑の生涯
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 淡交社 |
発売年月日 | 2012/09/20 |
JAN | 9784473038395 |
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新島八重
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※このレビューにはネタバレを含みます
2013年の大河ドラマ主人公、新島八重は様々な顔を持つ。戊辰戦争では「幕末のジャンヌ・ダルク(1412 -31)」新島襄と結婚してからは「モダンウーマン(レディ)」の先魁、未亡人になってからは「ナイチンゲール」などと言い表される。またその類い希な個性から「女丈夫」「悪妻」「鵼」とも。 夫・新島襄はアメリカの母ハーディ夫人への手紙で「Of course she is not beautiful at all, but when I know of her is a person who does handsome」とし、行動・生き方が「ハンサム」だと評する。八重の心根に魅かれたということか。 八重は生涯「闘う女」でもあった。会津戦争(1868年6月10日-11月6日)では新式のスペンサー銃を担いで入城したという。会津藩などが使用したスペンサー銃は、兄・覚馬が長崎で購入し、会津に居た妹の八重に送ったものだとも。 上洛(1871)後は保守的な「都の女性」に対して、同志社女学校内では、方針が合わない「外国人宣教師」と闘った。最晩年には近くの銭湯の一番風呂争いもあった。 夫・襄は、同志社教育の一環として京都看病婦学校の設立(1884年8月)に尽力し、八重は近代看護の姿に触れていく。1885年には京都における女性による慈善事業の嚆矢と位置づけられる「京都婦人愛隣会」などの慈善事業に参画する。八重は襄の死(1890年1月23日)から3か月後には、日本赤十字社の正社員になって看護活動に関わる。八重が尽力した活動のひとつに看護活動がある。特に日清・日露戦争では、篤志看護婦として戦地で傷ついた兵の慰問・看護にあたった。かつてふるさと会津で実地の銭湯に身を置いた八重にとって、傷病人、悩める人に』手を差し伸べることは、ごく自然な行動なのかも知れない。 召天の前日にも茶席に出向き、好きなことをして逝ったという。女性の生き方にまだまだ制約のあった時代。朝敵の汚名を受けながらも逆境をはねのけ見事に転身。自らの個性を最後まで生き通した。同志社の創設期を支えたこともさることながら、看護活動や慈善活動、そして女性の嗜みとしての茶道。八重の歴史的役割とは明治維新後という変化の激しい新時代において、女性の社会進出・活躍の在り方を、身を以て示したことに求められるといえそうだ。
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八重自身は変化に対しても自分の感覚を中心に据えて、時代を生き抜いた人だと感じた。多くの悲しみの中にありながら、生き抜く強さがあった。八重を取り巻く人々、特に前夫川崎庄之助の運命は読んでいても辛くなった。
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同志社同窓会編集の著書ということで、ならではの話もあるかと思い、手に取った本。 思っていたより内容は同志社よりではなかったが、新島八重の生き様が学べてよかった。 写真点数が多いのもよい。
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