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古典を失った大学 近代性の危機と教養の行方
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NTT出版 |
発売年月日 | 2012/09/11 |
JAN | 9784757142992 |
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古典を失った大学
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
著者の問題意識の持ち方が参考になった。 教育社会学・教育工学から主張される大学論は、「科学の言説」ばかりだったと指摘している点は興味深いが、はたしてそうなのか。教育社会学の範囲を確認する必要がある。 教育哲学・教育思想分野における大学論の研究が不十分ということは、著者のいうと...
著者の問題意識の持ち方が参考になった。 教育社会学・教育工学から主張される大学論は、「科学の言説」ばかりだったと指摘している点は興味深いが、はたしてそうなのか。教育社会学の範囲を確認する必要がある。 教育哲学・教育思想分野における大学論の研究が不十分ということは、著者のいうとおりだと思う。このテーマを取り上げる研究者は少ないのだが、その理由を考える必要もあろう。日本には哲学的アプローチを進める上での言説が少ないことも原因となっているのではないか。 結論部で述べられている「古典」について、これを扱える大学・教員・学生は、はたしてどれくらいいるものなのだろうか。現実は厳しいはずである。 --メモ-- ハッチンズ、アドラーの古典論はリベラル・フリー:クリティカルシンキングを身につける古典の意義。
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博士論文に加筆修正されたものらしいが,読んでいてそうなのではないかなと思っていた.というのも,読んでいて疲れさせられた.いちいち主張の根拠が薄弱で,それを土台にどんどん展開するのだから,読者への配慮が欠けた自己満足的な印象を受ける.著者はまだ若いだろうと思って略歴をみたら,案の定...
博士論文に加筆修正されたものらしいが,読んでいてそうなのではないかなと思っていた.というのも,読んでいて疲れさせられた.いちいち主張の根拠が薄弱で,それを土台にどんどん展開するのだから,読者への配慮が欠けた自己満足的な印象を受ける.著者はまだ若いだろうと思って略歴をみたら,案の定だった.他人の考えの解釈が長々と展開され,結局著者自身の問題に対する具体的な解決案は出されずに終わる.本書は古典論というよりも大学論として括られるのが相応しいだろう.もともと著者が教育学の出身だから当然といえば当然ではある.著者が古典にどのくらい触れてきたものか,それすら疑わしい.
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