ホイッスル

藤岡陽子【著】

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2012/09/18
• JAN: 9784334928438

商品レビュー

2024/11/13

弁護士、芳川さんと事務の沢井涼子さんと息子良平さんが出てきて、ビックリ。え？「テミスの休息」に出てた人たち？と思ったら、テミスのほうが本作の続編だった。そりゃ登場してくるっしょ。
でも本作は全編を通して、あまり気持ちのいいものではない。園原章、沼田和恵、沼田敏夫、その息子たち、小山レミなどなど、自分の欲ばかりのクズたち。
はぁ。特に沼田敏夫には、イライラさせられっぱなし。
章もそれまで真面目に生きてきて、家族仲も悪くなかったのに、そんな人が何も告げず家を出て、家も売却され、そのお金もすべて持っていくことをするか？という疑問は残る。
私なら、ダンナも訴えてやる！住む家もなくなり、自宅の売却費用も全部持っていかれるなんて、どう生きていけ、と？？
数年後会った時の対応といい、死んであとの対応といい、聡子には情があったんだろうなぁ。
人に悪意を持って近づき、人の家庭を壊しても、人の人生をボロボロにしても何とも思わない人も世の中にはいる。そのことを肝に銘じながら、自分の人生、自分で責任を持たなければ、と思う。
沼田和恵ももっと早く自分の人生を生きる努力をすれば、ここまで落ちることはなかったのに。敏夫には、絶対報いを受けていてほしい。
幸せは自分次第で増やせることができる、には共感。

2024/11/08

藤岡先生の「リラの花咲くけもの道」が良かったので別の作品を読んでみたいと思い「テミスの休息」の評価が良かったので読もうと思ったら、こちはの話の続編ということだったので順を追って読もうと手に取りました。

…が、読んでてしんどかったです。。他の方も書かれてますが、話に出てくる人たちがクズすぎて。読んでて胸が痛くなります。途中で何度読むのを止めようと思ったことか。。

本作の主人公？は夫に突然裏切られた妻ですが、夫の愛人も愛人の夫子供もその友達も軒並みクズの方たちです。こんなに酷い人だらけなのか、世の中って。妻の弁護をしてくれる弁護士さんの学生時代の友人もクズの人なので、クズ率がめちゃくちゃ高いです。

そんな中でも嘆き苦しみながらも自分自身と自分の運命にキチンと向き合う妻の姿に心を打たれました。愛人たちが酷すぎてあまり全面に出てきませんが、財産を全部持ち逃げした夫は財産は夫妻の共有財産という発想すらなかったのでしょうか。その身勝手さには最後までイラッとしました。

とりあえず読破できたので安心して「テミスの休息」を読みたいと思います。

2024/07/19

突然夫がいなくなり自宅場売却され住む場所がなくなった聡子

70を過ぎ夫には愛人がいて夫はそちらにのめり込んでいた

相手は夫が以前入院していた病院のナース

娘と姪っ子の力を借り裁判を起こすことにした

お金　今までの思い出　家族の絆　

必ず悪いことをすれば自分に返ってくることとなり人は見ている

真面目にコツコツと真っ直ぐに生きて行きたいとこの本を読んで思った

真面目に生きても嫌な目にあったり暗闇に落ちることがあっても諦めずに歩いていけば幸せにきっとなれる