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沈黙より軽い言葉を発するなかれ 柳美里対談集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創出版 |
発売年月日 | 2012/09/06 |
JAN | 9784904795194 |
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沈黙より軽い言葉を発するなかれ
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いま良しとされている規範・基準から、知らず知らずのうちに外れている、あるいはそれに疑義を呈している8人の著名人と著者の対談集。3・11以後の表現、現実とフィクションなどについて語り合う。 対談相手の話は興味が持てたが,柳美里がどの相手に対しても同じような話が多く(相手が違うので...
いま良しとされている規範・基準から、知らず知らずのうちに外れている、あるいはそれに疑義を呈している8人の著名人と著者の対談集。3・11以後の表現、現実とフィクションなどについて語り合う。 対談相手の話は興味が持てたが,柳美里がどの相手に対しても同じような話が多く(相手が違うので説明するためには必要なのでしょうが)くどく感じた。
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先ほどMXで岩井俊二監督「花とアリス」放送してましたね。岩井俊二監督との対談も収録されている柳美里対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』 他にも和合亮一、岸田秀、山本直樹、原一男、佐藤優、寺島しのぶ、今野勉(敬称略)と豪華な対談集です (柳美里316夜Twitterより) 岩...
先ほどMXで岩井俊二監督「花とアリス」放送してましたね。岩井俊二監督との対談も収録されている柳美里対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』 他にも和合亮一、岸田秀、山本直樹、原一男、佐藤優、寺島しのぶ、今野勉(敬称略)と豪華な対談集です (柳美里316夜Twitterより) 岩井監督、和合亮一さん、岸田秀さん、寺島しのぶさん…気になる。
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本書は芥川賞作家・柳美里初の対談集です。彼女が逢いたい人に逢って対談をしたからなのか、全体を通して穏やかな雰囲気が伝わってきます『3・11』後の日本で何を思い、生きていくのか?という事を考えました。 本書は芥川賞作家・柳美里初の対談集だそうで、彼女のエッセイや小説とはまた違っ...
本書は芥川賞作家・柳美里初の対談集です。彼女が逢いたい人に逢って対談をしたからなのか、全体を通して穏やかな雰囲気が伝わってきます『3・11』後の日本で何を思い、生きていくのか?という事を考えました。 本書は芥川賞作家・柳美里初の対談集だそうで、彼女のエッセイや小説とはまた違った一面が浮き彫りになっているかと思いながら読ませていただきました。彼女いわく『本当に逢いたい人と逢った』のだそうで、全体を通しても穏やかな雰囲気で行われていることが伺えました。 第一部の対談相手は「3・11以後の表現と表現者」として詩人の和合亮一さん、精神分析学者の岸田秀さん、映画監督の岩井俊二さん、マンガ家の山本直樹さん。第二部は「ノンフィクションとフィクションの間」として、ドキュメンタリー映画監督・原一男さん、元外務官僚・作家の佐藤優さん、女優の寺島しのぶさんと、彼女らしいといえば彼女らしい。ラインナップだな、と思いました。 僕は福島県に住む教師で詩人の和合亮一氏のことは本書で知ったのですが、『詩の礫』『詩ノ黙礼』『詩の邂逅』三部作をツイッター上で発表し、大きな話題になったのだということが話されており、『あの日』の記憶を呼び覚ましたとともに、「ことば」の持つ力を再認識させられました。精神科医の岸田秀先生との対談では3・11で明らかになった『自閉的共同体』や『共同幻想』などが語られ、東京電力の構造と戦艦大和を作った旧日本軍との構造が似ているとの指摘は僕も着目していた点であり、そうだろうなぁと頷きながら読みました。 映画監督・岩井俊二氏との対談では対談前に彼女が岩井作品を一気に見たという『貴重な経験』をした後に行われ、『逃げる理由よりもとどまる理由を探す』や、教育学を学んだ岩井監督の持つ『学校』に関する視点。さらには岩井監督が『ボランティアの若者に詰問』していた話も面白かったです。漫画家の山本直樹氏とノ対談では『生と性と死』を描く山本氏と、彼女のやり取りは、連合赤軍事件を描いた『レッド』や東由多加氏の『物語に復讐された』と口走るエピソードも紹介され、山本マンガがただのエロ漫画ではないという事を再認識させられました。 映画監督の原一男氏との『撮る側と撮られる側の関係』さらにはこれが一番読みたかったのですが、佐藤優氏との『月にのぼったケンタロウくん』についての対話で、『死者に向けて書く』といっていたのが印象的で、佐藤氏の『国家の罠』や『自壊する帝国』はまさにそういったものを意図して書いていると。僕はここ最近佐藤氏の本を読んでいますが、さすがにそこまでは気づきませんでした。今野勉氏との対談では彼女の「オンエア」をテキストとして、テレビという業界の裏の裏を語る今野氏の話や、『女性キャスター』がどういう位置づけであるかを知ることができ、テレビで彼女たちを見るときにまた少し違った目で見ることができるのかもしれません。 そして最後の対談相手となった寺島しのぶさんとは彼女が出演した映画『キャタピラー』を軸として『戦争とは』また、『演じるとは』という奥深い話が引き出されており、女優という「いきもの」の深遠を覗いたような気がいたしました。彼女の作家人生で毀誉褒貶がなかった時期はなかったであろうと認識しておりますが、これからも彼女には書き続けて行っていただきたいですし、ここで彼女と対談した方々も、一人ひとりが強烈な個性を放つ方々であり、こういう書籍が世に問われたのも「3・11」という惨禍を経た今だからこそ、耳を傾けるべきもののひとつではなかろうかと、心ひそかに思っております。
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