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刺のある樹 仁木兄妹の事件簿 ポプラ文庫ピュアフル
定価 ¥682
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2012/09/05 |
JAN | 9784591130780 |
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刺のある樹
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商品レビュー
3.2
11件のお客様レビュー
仁木兄妹の長編物。 いつもの同じ他人の家に間借りする兄妹のところに、命を狙われているという依頼主が来て、という出たし。 作者らしい観察と人間関係の意地悪さはあるとしても、やたらセリフが長い、渡鬼かと思うぐらい長い。 古い作品だからもあるけれど、これって、だよねぇ、やっぱりが続き、...
仁木兄妹の長編物。 いつもの同じ他人の家に間借りする兄妹のところに、命を狙われているという依頼主が来て、という出たし。 作者らしい観察と人間関係の意地悪さはあるとしても、やたらセリフが長い、渡鬼かと思うぐらい長い。 古い作品だからもあるけれど、これって、だよねぇ、やっぱりが続き、結末もあって2時間サスペンスを見た感覚。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1961(昭和36)年の発表作。長編第3作目。 任意の時刻まで被害者が生きていたようにみせるトリックって、「犯行推定時間に完璧なアリバイのある奴が怪しい」。もちろんそうだけど、それ以前に「そんな仕掛けの(機会的/技術的に)できる奴が限定されてくる」場合もあるんだったわー。 巻末の作品ノートにあるんだけど、この小説、河出書房の長編推理小説全集の公募に当選したのに、倒産して返却された作品だったとか。名編集者・坂本一亀(坂本龍一の父親)の推敲がガッツリ入っていたそう。更にその後、審査員だった江戸川乱歩から速達が来て、乱歩賞への応募を勧められたという。すごくないっすか?
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面白かった。仁木作品を読むたびに、物の値段や社会風俗の描写などではやはり時代を感じるんだけど、それはそれとして、文体がみずみずしく、悦子も雄太郎も自然な人間らしい感情を発露させ、古臭い、かび臭いような感じが全然しないことに驚く。 「誰かに命を狙われている」と警察に訴えた男が、相手にされずに仁木雄太郎を紹介され、水原家の温室で話を始めるところから物語がスタートする。 スタートしたと思いきや、一緒に命を狙われている依頼者の細君が、登場する間もなく殺される。物語の展開の速いこと速いこと! 行きつく間もなく推理また推理で、本当に面白かった。 そして、やっぱり、フェア。真相はフェアに明かされ、そして、罰されるところまでは描写されない。本当の動機は明らかにされない。ただ、雄太郎がこうだろうと悦子に示すのみ。これもまた、兄妹探偵ものであるからこその幕引きなのかなと思った。 仁木兄妹、ほんとうにいいなあ。好きだな。
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