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東京満蒙開拓団 ゆまに学芸選書ULULA5
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ゆまに書房 |
発売年月日 | 2012/09/05 |
JAN | 9784843339404 |
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東京満蒙開拓団
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商品レビュー
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田舎の退役軍人の思いつきにすぎなかった武装移民計画が、農林次官や帝大教授を介することで政治性を帯びた実現性の高いものへ変容した。初期のころは失業者の移民、その後には「転業(今まで営んできた事業や商売を断念した)移民」、そして戦争末期には疎開による移民であり、この人々が満蒙開拓団と...
田舎の退役軍人の思いつきにすぎなかった武装移民計画が、農林次官や帝大教授を介することで政治性を帯びた実現性の高いものへ変容した。初期のころは失業者の移民、その後には「転業(今まで営んできた事業や商売を断念した)移民」、そして戦争末期には疎開による移民であり、この人々が満蒙開拓団となった。このことが「棄民」を大量に生み出し、国家や軍部の無責任さや卑怯さを白日の下に曝したといえるだろう。
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東京の満蒙開拓団を知る会編『東京満蒙開拓団』ゆまに書房、読了。本書は東京満蒙開拓団の実態を調査した初めて記録。農業移民が主体だから端緒が東京ということに驚いた。昭和恐慌で溢れた失業者を農民として厚生させることを目的に満州へ。「ルンペン美談」はその実「耐久力試験のモルモット」。 配給制で商売の立ちゆかなくなった商売人たちも国策で転業開拓が推奨されると「江戸っ子開拓団」として送られた。都道府県別に見ると東京都(現在)は人数で9位。最後の開拓団も東京から。空襲をさけるため「満州疎開」と喧伝された。 本書は、地域活動をする市民グループの取材の成果。都市住民の「棄民」とも言える国策の実態を明らかにする。日本の移民は嘘で集めて最後は切り捨てる「棄民」の歴史。この構造は現在も続くことを勘案すると、歴史を知ることの意義は大きい。
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