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大学のカリキュラムマネジメント 理論と実際
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東信堂 |
発売年月日 | 2012/09/03 |
JAN | 9784798901398 |
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大学のカリキュラムマネジメント
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大学のカリキュラムマネジメント
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本書からの主な知見は、各種答申等から大学教育やカリキュラムの関する言説をキャッチし、所属組織内で周到に情報を周知・展開し、関係者に一定の行動の協力を得ることが要諦、と解した。各職階でリーダーシップをとり、PDCAやPDSサイクルで管理していくという手法はかなり古典的だが、その実際...
本書からの主な知見は、各種答申等から大学教育やカリキュラムの関する言説をキャッチし、所属組織内で周到に情報を周知・展開し、関係者に一定の行動の協力を得ることが要諦、と解した。各職階でリーダーシップをとり、PDCAやPDSサイクルで管理していくという手法はかなり古典的だが、その実際にかなりの紙幅を割いている。 大学認証評価におけるカリキュラムマネジメントでは、まず大学基準におけるカリキュラムに係る箇所を吟味し、次に実際の評価書を大学名を伏せて検討している。双方の資料を考察し、大学側・評価機関側の評価活動が実効性に欠き、やや形式的な点を指摘し、今後は教育改善に向けて全教員がその意識を持つことが望ましいと結んでいる。 参考になったことは、カリキュラムの考え方を、初等中等教育から大学教育に移行して詳説していることである。このことは関係担当官から概念としては説明を受けたことはあるが、実践して文書化した点は評価できよう。著者のこれまでの重層的なキャリアから成せた仕事だと思った。 高等教育政策におけるカリキュラムマネジメントでは、38答申から現代のグローバル答申までを扱っている。ただ「カリキュラムマネジメント」というより、広い意味での「大学教育」の視点で引き寄せてトレースした印象がある。ちなみに学士課程答申のインパクトにふれられていない。 最後の体験的カリキュラムマネジメント論の章では、文字通り著者の体験を基にした記述が続く。具体的には率直に「多分に主観的な記述になる可能性がある」(p.251)と前置きしながら、アクションリサーチ・エスノグラフィー等の手続きを執っていないことを宣言している。このことを踏まえ読む必要がある。 全体として、各章が独立した論稿となっており、総括のための章・節が設けられておらず、読了後のまとめが読者側に委ねられている点にやや不満が残る。サブタイトルにあるとおり抽出された理論は何かと問われたとき、即答しにくい印象は拭えない。とはいえ表題の課題に係る作業の蓄積であることは間違いなく、この意味で新規性はあるといえる。
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