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あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅 文春文庫
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あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅 文春文庫

城戸久枝【著】

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あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2012/09/04
JAN 9784167843014

あの戦争から遠く離れて

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商品レビュー

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2021/09/28

「落葉帰根」という言葉を教えてもらったのは もうずいぶん前のことだった その時は戦争に関する一つのキーワードとして 記憶していたような気がする この一冊を読み進めていて 何度も蘇ってくることばが この「落葉帰根」だった 壮絶としか言いようのない 満州からの引き上げの中 運命と...

「落葉帰根」という言葉を教えてもらったのは もうずいぶん前のことだった その時は戦争に関する一つのキーワードとして 記憶していたような気がする この一冊を読み進めていて 何度も蘇ってくることばが この「落葉帰根」だった 壮絶としか言いようのない 満州からの引き上げの中 運命としかいいようのない 満州残留孤児である 城戸幹さん(孫 玉福)の半生を 辿るノンフィクション 時代が文化大革命の時代であったこともあり 想像を絶する事柄が次から次へと 襲い掛かってくる 第一部の それだけでももの凄い衝撃的な内容である のてすが 第二部として 城戸幹さんの娘さんである著者の久枝さんが 中国と関わっていく物語(ノンフィクション)が その上に丁寧に重ね合わされて 語られていく 私たち日本人は 被害者の子供である でも 加害者の子供でもある ことを 静かに 考えさせてもらえる すばらしい一冊です

Posted by ブクログ

2019/02/15

労作。はじめは慣れない中国語のルビと本の厚さに読み通せないかと心配したけど杞憂だった。文章のうまさ、構成の見事さ、そして何より内容自体、登場する人々のの魅力にひかれ時間ができると読み続けた。恥ずかしながらいわゆる中国残留孤児が国の支援で訪日調査を行う前に帰国していた人々のことを全...

労作。はじめは慣れない中国語のルビと本の厚さに読み通せないかと心配したけど杞憂だった。文章のうまさ、構成の見事さ、そして何より内容自体、登場する人々のの魅力にひかれ時間ができると読み続けた。恥ずかしながらいわゆる中国残留孤児が国の支援で訪日調査を行う前に帰国していた人々のことを全く知らなかった。図らずも取り残されてしまった筆者の父が貧困の中で学問を志しながらも日本人であることから挫折を味わい、文化大革命の嵐の中日本への帰国を熱望するようになる。彼が日本の赤十字に宛てて書いた肉親捜しを依頼する手紙には涙を誘われた。それにしても文化大革命のさなかよくぞご無事で帰国された。さらに筆者は自信が中国へと留学し、父の親族と交わり、父の中国での暮らしを知り、日中関係に思いをいたし、日本に帰国した残留孤児たちのその後を追っていく。ここまでも十分素晴らしいのだが自分がこの本を素晴らしくしたのは軍人であった祖父について調べた点。中国でかつての日本軍人について非難され責任を問われた筆者が祖父の背景を調べ、軍人にもいろいろな採用形態の違いがあったことは知らなかった。祖父が戦後口をつぐんでいたのはその不遇故もあったのだろう。実は読書途中で軍人であった祖父は自分の立場をどう思っていたのか気になっていたのか疑問に思っていたのだが、解消され得心がいった。父親に連なる中国側の人々やかつての父の友人やご近所の方々も皆優しい。こういった方々のおかげでお父様が救われてきたことがわかる。筆者は恵まれなかった孤児たちのこともきちんと触れている。忘れてはいけない時代、人々がいることを気づかせてくれた一冊。

Posted by ブクログ

2018/10/23

中国残留邦人となった著者の父親、祖父、著者自身を描いたノンフィクションの名作。 戦後の混乱、文化大革命、満州国軍、帰国後の苦難、面子の文化、反日教育、そして親子の絆など、歴史から現代に繋がる読みどころが満載である。 絶望的な苦難の末に、日本に帰国する事となった息子が、敵国の子供...

中国残留邦人となった著者の父親、祖父、著者自身を描いたノンフィクションの名作。 戦後の混乱、文化大革命、満州国軍、帰国後の苦難、面子の文化、反日教育、そして親子の絆など、歴史から現代に繋がる読みどころが満載である。 絶望的な苦難の末に、日本に帰国する事となった息子が、敵国の子供を育てあげた母親との別れのシーンは、本当に泣ける。 2018年現在で、マイベスト・ノンフィクションです。 ここまでの作品までの作品にできたのは、著者の父親や祖父の几帳面な血統を著者が受け継いだのだと思う。

Posted by ブクログ

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