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最悪のシナリオ 巨大リスクにどこまで備えるのか
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最悪のシナリオ 巨大リスクにどこまで備えるのか

キャスサンスティーン【著】, 田沢恭子【訳】, 齊藤誠【解説】

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最悪のシナリオ 巨大リスクにどこまで備えるのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2012/08/27
JAN 9784622076995

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最悪のシナリオ

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商品レビュー

4.7

5件のお客様レビュー

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2018/10/28

【由来】 ・HGの本屋でたまたま目についた。 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

Posted by ブクログ

2015/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 人や国家はしばしば、予防措置に伴う負担やリスクをただ無視して、最悪のシナリオに対して過度の予防措置を講じる。一方で、予防措置による負担を過剰に考えて、最悪のシナリオを無視することも少なくない。大事なのは、収支の両方に目を向けることだ。(p.14)  人は、過去に起きたことが再び起きるであろうことの最善の指針になる、としばしば思うらしい。確かにそう思うことは不合理ではない。しかしこのような考え方は、過剰な不安や軽視につながる可能性もある。近い過去には起きていないが大惨事をもたらしうるリスクに市民が直面した場合には、軽視の問題がとりわけ深刻になる。(p.64)  持続可能な開発という概念が、現世代に対してあとの世代の利益を考えることを求めるなら、それは有益な方向を目指しており、現実的な意義もかなり大きいだろう。総括的に結論するなら、持続可能な開発という概念はある種の代替物であって、世代間の公平に必要な条件を調べる別の分析方法に代わるものと考えるべきである。世代間中立原則はあらゆる問いに答えられるわけではないが、分析を行うための適切な基盤を与えてくれるのだ。(p.285)  最悪のシナリオとそれに対処する適切な方法を熟慮することを義務の中心にする人がいる。われわれがその人たちに権限を委ねるのは、直感や限られた経験、そして偏った知識に頼るしかない自分たちよりもずっとうまくやってくれることを期待するからだ。人間の弱さとそれに立ち向かう最善の方法を理解しないかぎり、この職務をきちんと遂行することはできない。ほとんどの人にとって、絶えず注意を払うに値する最悪のシナリオはめったにあるものではない。人生は短いのだから、楽しんだほうがよい。しかし起こりうる最悪の事態にたまには注意を払うと、人生をずっと長く楽しむことができるはずだ。(p.296)  人間社会のあらゆる選択好意と同様に、キャットリスクのマネジメントにおいても、あるリスクを重視することが、他のリスクを無視することであってはならない。人間の認知上の歪みを鑑みると、ある“事件”を契機として社会的関心がたまたま高まったリスク因子が、人間社会にとって、費用対効果を度外視してでも最優先で対処しなければならないリスク因子だとは限らない。それぞれのリスクにどの程度に目配りするのかは、たとえ科学的な知見が不十分であっても、何らかの合理的な指針を打ち立てて、少なくとも緩やかな形では費用対効果の原則に沿って熟慮する必要がある。(p.313)

Posted by ブクログ

2014/12/22

軽快で痛快な読み口であるダニエル・カーネマン他の『ファスト&スロー』からの一連の流れにある行動経済学の視座から、こちらは法学と政治学に適用した、題名からして相当に重量のある真摯に取り組むべき本です。 著者の態度としては、最悪のシナリオに対して、少なくとも手に入る限りの要素から分...

軽快で痛快な読み口であるダニエル・カーネマン他の『ファスト&スロー』からの一連の流れにある行動経済学の視座から、こちらは法学と政治学に適用した、題名からして相当に重量のある真摯に取り組むべき本です。 著者の態度としては、最悪のシナリオに対して、少なくとも手に入る限りの要素から分析して、とにかくシナリオを相対化し、その上で予防原則とのバランスを図るべきということです。 1・2章で最悪のシナリオについて人が「過剰な反応」/「完全な無視」という真逆の反応をとるその違いから最悪のシナリオの性質を分析し、3・4章で予防原則をどのように扱うかを「大惨事」「不可逆性」という最悪のシナリオの要素との関係性で分析し、5・6章で判断する要素となる「費用/便益」「割引」がどのように扱われるべきかを分析します。通底する立場は前述の通りです。具体的な論の展開は本文をお読みください。 この題名を見た瞬間、誰もが原発事故と津波対策を思い浮かべることでしょう。この原語で本が出版されたのは2007年です(和訳は2012年)。結語にもありますが、冷静に分析し決断するのはあくまで規制当局者であっても、一般の私たちも最悪のシナリオを自分なりに分析し相対化することで、自分なりの適切な判断や行動が起こせます。これはその端緒となるべき良本であり、お薦めします。

Posted by ブクログ

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