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アルヴァ・アアルト SD選書34
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 鹿島出版会 |
発売年月日 | 1969/03/01 |
JAN | 9784306050341 |
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アルヴァ・アアルト
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アルヴァ・アアルト
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”建築ーその真の姿はその中に立ってはじめて理解されるものである。” アルヴァ・アアルト(1896-1976)20世紀フィンランドで活躍した建築家。建築家でありながら家具の制作や照明、ガラス、テキスタイルなど幅広く活動する一面もあり、まるで職人のような建築家である。そのような一面の影響で、その時代に顕著にみられた理論的な建築家とは異なり、試行錯誤を重ねる実践的な建築家となった。言葉の論理より身体的経験に重きをおいた実践的な建築思想を元に建てられた建築は、国内にとどまらず、世界中から支持される建築となった。 アアルトのプロジェクトの多くはフィンランド国内で設計されおり、フィンランドを象徴する建築となっている。フィンランド以外での設計した例として、ドイツやフランス、スイス、アメリカなどが挙げられるが、それらは数少ない設計例である。フィンランドでの活動を主としたアアルトの建築は、土着性や郷土民芸的などの言葉では説明しきれないほど、地域と建築との密接な繋がりがあり、それは相互依存しているように思える。 アアルトのプロジェクトは大きく分けて3つの時代に分けられる。1つ目が「白の時代」であり、主に白を基調とした建築を設計している。初期作品であるユヴァスキュラの労働者会館は新古典主義に影響されたような建築であり、それ以降独自性を見出し、パイミオのサナトリウム、ヴィープリの図書館など合理的且つ機能的なモダニズム建築へと移行する。 2つ目の時代は「赤の時代」であり、レンガを多用した建築を設計している。第2次世界大戦後、(1950-55年)イタリアの赤レンガにインスピレーションうけたアアルトはセイナッツァロの役場、夏の家、ヘルシンキ工科大学など赤レンガを多用した建築をつくる。 3つ目は「白の時代」である。1956年以降は再び白を基調とした建築を設計する。ヴオクネンニスカの教会、セイナヨキの教会、フィンランディア・ホールなどより洗練されたモダニズム建築となる。 ある人は「世界三大巨匠にもう一人いれるとしたら、間違いなくアアルトを入れる。」と言っていた。当時は分からなかったが、今では少し分かったような気がする。アアルト建築にみられる綿密に構成された身体的経験や職人のようなこだわりが伝わるディテールなど魅力的な点が多くあり、それはフィンランドの地域性とアアルトの独自性が密接に繋がっているからこそである。そして様々な要素の不離一体の関係性が建築全体の良さを引き出しているのだろう。
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