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こわい部屋 謎のギャラリー ちくま文庫
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北村薫【編】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/08/10
JAN 9784480429629

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商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

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2022/07/30

チャイナ・ファンタジー 巨きな蛤家の怪寒い日(南伸坊) 七階待っていたのは(ディーノ・ブッツァーティ) お月さまと馬賊マナイタの化けた話(小熊秀雄) 四つの文字(林房雄) 煙の環(クレイグ・ライス) お父ちゃん似(ブライアン・オサリバン) 懐かしき我が家(ジーン・リース) やさし...

チャイナ・ファンタジー 巨きな蛤家の怪寒い日(南伸坊) 七階待っていたのは(ディーノ・ブッツァーティ) お月さまと馬賊マナイタの化けた話(小熊秀雄) 四つの文字(林房雄) 煙の環(クレイグ・ライス) お父ちゃん似(ブライアン・オサリバン) 懐かしき我が家(ジーン・リース) やさしいお願い(樹下太郎) どなたをお望み?(ヘンリィ・スレッサー) 避暑地の出来事(アン・ウォルシュ) ねずみ狩り(ヘンリィ・カットナー) 死者のポケットの中には(ジャック・フィニィ) 二十六階の恐怖(ドナルド・ホーニグ) ナツメグの味(ジョン・コリア) 光と影(フョードル・ソログープ) 斧(がストン・ルルー) 夏と花火と私の死体(乙一) 価値の問題(C・L・スイーニィ)

Posted by ブクログ

2020/11/22

作家の北村薫氏が編纂したアンソロジー。巻末に載っている宮部みゆきとの対談も面白い。 以下、印象に残った作品。 『七階』『待っていたのは』ディーノ・ブッツアーティー 不条理劇。安倍工房に似てるけど、彼の作品よりリアルな恐怖。最初はまあ許せる範囲の嫌なことがだんだん冗談じゃ済まない...

作家の北村薫氏が編纂したアンソロジー。巻末に載っている宮部みゆきとの対談も面白い。 以下、印象に残った作品。 『七階』『待っていたのは』ディーノ・ブッツアーティー 不条理劇。安倍工房に似てるけど、彼の作品よりリアルな恐怖。最初はまあ許せる範囲の嫌なことがだんだん冗談じゃ済まない感じになっていくさまが上手い 『懐かしき我が家』ジーン・リース 少女がかつて住んでいた家を訪ねてみると、庭先で現住民の子供たちが遊んでいる。彼らに声をかけるが……。短い話だし、ありがちなオチでもあるんだけど、書き方が良かった 『やさしいお願い』樹下太郎 交通事故で死なせた相手の母親から、賠償金は一切いらないから一つだけきいてくれと言われた願い事。それは瑣末なことなのだが、5年と経たず、守れなくなっていき……。怖い。けど、母親の気持ちもよくわかる 『どなたをお望み?』ヘンリィ・スレッサー 私の好きなエリンと似た作風の作家かな。この人たぶん嫌われてるだろうな〜と読みながら思っていると、あんのじょうなオチ。でも面白い。「だよね」って苦笑いをする感じ 『避暑地の出来事』アン・ウォルシュ 心機一転、山奥の山荘に引っ越してきた母娘3人。近所にある廃屋を見つけた母親は夜中の饗宴を目撃する……。いや〜、じわじわ怖く描くのかと思ったら、最後に急にきたね 『ねずみ狩り』ヘンリィ・カットナー 墓守の男がねずみ退治に狭い穴を追いかけてみれば……。この男は実は墓荒らしでもあり、先にねずみに獲物(遺体の金歯など)を持っていかれた怒りで後先考えずに進んでしまうという設定が細かいけどちゃんとしてると思った。説得力って大事。閉所恐怖症の人は読まない方がいい 『死者のポケットの中には』ジャック・フィニィ 大事なメモが窓の外に飛んでいって、しかも壁の隙間に引っかかって落ちそうもない。足をかける場所はわずかにあるし、壁づたいに行けば取れるかもと軽い気持ちで取りに行った主人公の恐怖の数分間。手に汗握る描写力はさすが。これも奥さんが映画を見に行っちゃって三時間は帰ってこないとか、窓が硬くて開けづらいとか、舞台が整ってる。こちらは高所恐怖症の人は読まない方がいい(笑) 『ナツメグの味』ジョン・コリア 転勤してきた少し神経質な男がじつは以前殺人事件の容疑者として起訴までされていたことがわかる。確かに男と被害者の二人きりの状況で起きた殺人であるが、男と被害者の関係は良好で動機もないと言うことで、結局無罪判決が下ったのだ。主人公たちも「ひどい目にあったなぁ〜」と同情していたが、ナツメグ入りのお酒を作り始めた男の態度が一変し……。「え?そんなことで?」というところにある恐怖 『夏と花火と私の死体』乙一 図書館に返さなきゃいけなくて、結構流して読んだけど、すごいなと思った。これを16歳で書いたのか。描写とか緻密なのにどこか他人事のような乾いた文体は最初からなんだな。 殺された「わたし」が弥生と健の兄妹によって、あちこち移動させられる。その間、何度も大人たちに見つかりそうな危機に瀕し、矛盾しているがハラハラした。そして衝撃のラスト。そうか、そう繋がってくるのか 『価値の問題』C・L・スィーニィ 若く綺麗な妻との浮気相手の若者を人里離れた山荘へ呼び出す夫。まず、この若者、なんでそんな呼び出しに応じるかな(笑)。そして「お前には(妻が離婚しようがしまいが)失うものが何もないのは不公平だ」と言う夫が行動に移したのは……。短いのによく出来てる。ちゃんと選択の余地を残してはいるけど、ま〜、残酷なんですよ(笑)

Posted by ブクログ

2016/01/31

いろいろなタイプの怖い話が載っています。 宮部みゆきさん編の「贈る物語Terror」の解説に出ていた「四つの文字」を読む目的で読みました。 宮部さんと北村さんは絶賛していましたが、ちょっとわからなかった。 個人的には、七階、お父ちゃん似、二十六階の恐怖、夏と花火と私の死体、特に最...

いろいろなタイプの怖い話が載っています。 宮部みゆきさん編の「贈る物語Terror」の解説に出ていた「四つの文字」を読む目的で読みました。 宮部さんと北村さんは絶賛していましたが、ちょっとわからなかった。 個人的には、七階、お父ちゃん似、二十六階の恐怖、夏と花火と私の死体、特に最後の「夏と花火と私の死体」はお勧め。ドキドキしながら読むことが出来ました。

Posted by ブクログ

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