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適正技術と代替社会 インドネシアでの実践から 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/08/23 |
JAN | 9784004313830 |
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商品レビュー
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石油会社で生成部門などの仕事をしながら、NPO法人でインドネシアでの技術提供に尽力してきた筆者がその体験から、それぞれの社会状況に応じた「あるべき技術」と、持続可能な消費社会の姿を提言する。 「途上国」と言われているインドネシアの人々の生活ぶり、特に「自分で作れるものは自分でな...
石油会社で生成部門などの仕事をしながら、NPO法人でインドネシアでの技術提供に尽力してきた筆者がその体験から、それぞれの社会状況に応じた「あるべき技術」と、持続可能な消費社会の姿を提言する。 「途上国」と言われているインドネシアの人々の生活ぶり、特に「自分で作れるものは自分でなるべく作る」様子に触れることで、先進国の人々が失ったものを再認識させられる。ひとたびインフラが止まれば生活全般がストップしてしまう世の中と、不便(本人達はそう思ってない)な中でもある程度自分達でなんとかできてしまう国を比較し、豊かさの尺度の違いを思う。 SDGs流行りだが、単なるブームや「意識高い」だけの取り組みとは違う次元で、生活に根差した持続可能な社会の一つの理想系を示してくれている。「質素な生活でも心の豊かさ」などと月並みな考えではなく、考え方を替えることで次の世代へ向けた豊かさの形を考えようという気にさせてくれる。
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先進国の技術転換とともに、途上国の状況に適した〈適正技術〉が必要であることを、インドネシアにおける排水処理やバイオマスエネルギー開発の実践をふまえて、今後の望ましい技術のあり方と、それを含む代替社会の方向性を探っている。著者のすごいところは、石油会社に勤務しながら、自分の時間でN...
先進国の技術転換とともに、途上国の状況に適した〈適正技術〉が必要であることを、インドネシアにおける排水処理やバイオマスエネルギー開発の実践をふまえて、今後の望ましい技術のあり方と、それを含む代替社会の方向性を探っている。著者のすごいところは、石油会社に勤務しながら、自分の時間でNGOの活動を始めているところ。相当苦労されている。また、すごいのは、見田宗介をはじめとした社会学者が集まるCCCT研究会で本書のテーマを検討され、本書についてコメントももらっているとのこと。本書の中でも「現代社会の理論」のココアパフの話が引き合いに出されていた。(懐かしい。。。)それはいいとして、どんだけ格好いいサラリーマンなのだろう。 さて、適正技術という概念は、シューマッハーが提唱した「中間技術」により先駆的に打ち出されたといわれている。 「もし、技術のレベルというものを「その設備が生み出す雇用機会あたりの設備費」ということを基準にして考えるならば、典型的な途上国の土着の技術はいわば1ポンド技術であり、一方先進国の技術は1000ポンド技術といえる。(中略)援助を最も必要とする人々に効果的な手助けをするためには、1ポンドと1000ポンドの中間に位置する技術が必要である。われわれは、それを象徴的に100ポンド技術と呼ぼう。」 このような感覚について、「インドネシアでの排水処理技術については、現状の経済や社会状況のさまざまなバランスにおいては、およそ日本の相場の10分の1程度が受け入れ可能なコストの目安になる、というのが、私たちの経験的感覚である」と述べている。 排水処理に携わったのち、著者はバイオマスのプロジェクトに携わることになる。 「インドネシアでは、アブラヤシ廃棄物の処理が問題になっていた。特にアブラヤシの果房から実を取り出したあとの空房と呼ばれる廃棄物が、焼却処理されて煙害を起こしたり、野積み状態で放置されていたりして、処理がうまくいっていないという。…バイオマスエネルギー開発の困難は、原料の収集にある。このアブラヤシ廃棄物の場合、原料がすでに搾油工場に集められ、廃棄物もそこでまとまって発生する、ということが、エネルギー利用の観点からは決定的に有利な条件となる。廃棄物問題を改善しながら、再生可能エネルギーを得る、というのは魅力的な仕事に思えた。」 著者は、現地の普通の機械工場で製作・設置できるような設備を、創意工夫を凝らしてつくり出す手法を取り、初期の設置費用を、日本の小規模ガス化装置の相場に対して約5分の1程度まで落とすことにせいこうした。触媒の粘土も一般的な触媒価格と比べ、桁違いに安価らしい。 社会理論と科学的実践を両立させている著者に心から敬服する。
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先進国と途上国との間に横たわる埋めがたい技術格差。今、求められているのは、先進国の技術を途上国にそのまま移転するというものではなく、近代技術の反省を十分に踏まえた途上国それぞれの条件に応じた開発。著者はインドネシアにおいて嚇々たる実績を残しており、まさに論より証拠を実践している。...
先進国と途上国との間に横たわる埋めがたい技術格差。今、求められているのは、先進国の技術を途上国にそのまま移転するというものではなく、近代技術の反省を十分に踏まえた途上国それぞれの条件に応じた開発。著者はインドネシアにおいて嚇々たる実績を残しており、まさに論より証拠を実践している。非西欧社会でありながら高度な科学技術を有する日本の貢献のあり方を問いかける貴重な一冊。
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