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日本の問題を哲学で解決する12章 星海社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 星海社/講談社 |
発売年月日 | 2012/07/27 |
JAN | 9784061385238 |
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日本の問題を哲学で解決する12章
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日本の問題を哲学で解決する12章
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12件のお客様レビュー
社会が変わらないのは政治のせいだ、原発が無くならないのも、沖縄で基地問題が民意を反映できないのも、北朝鮮が毎日のようにミサイルをボンボン撃ってくるのも全て政治が悪い。本当だろうか。選挙によって議員や政党を選ぶ権利を有しながら、選挙にもいかない人たち。選挙に行かない多くの人たちは、...
社会が変わらないのは政治のせいだ、原発が無くならないのも、沖縄で基地問題が民意を反映できないのも、北朝鮮が毎日のようにミサイルをボンボン撃ってくるのも全て政治が悪い。本当だろうか。選挙によって議員や政党を選ぶ権利を有しながら、選挙にもいかない人たち。選挙に行かない多くの人たちは、口を揃えて「政治家には期待できないし、投票したい人も政党もいない」などと、いかにも考えた末の結論であるかのように振る舞っている。実態は面倒だとか、やる事があって忙しいから、事前に候補者や党の主張を熟読して比較したり自分の考え方に近いものを選ぶ、その行為すらも「面倒」なだけでなのではないかと思う。 斯くいう私も実は面倒には思ってる。そして政治への期待感も薄い。ただ後から自分が納得して文句を言えるように投票には行く。行かずとも幾らでも文句は言えるが、投票もしてないくせに何を言うか、という自身への批判を避ける為でもある。最近はインターネットで候補者の意見を読みながら、自分の考え方にどの程度一致しているかマッチ率を測るサイトもあるから、これは非常に便利だ。質問も端的に纏められて、大体どんな考えを持っているかは押さえられる。ただ可哀想なのは、誰もがそうした大きなテーマだけで政治家を目指すわけではなく、もっと身近なテーマや特定の人々に深く関わるような施策を考えてる人達が無視されがちになるということだろうか。 本書は哲学者でもある筆者が、我が国が抱える様々な問題点・疑問を哲学的アプローチで答えを探していこうとする内容だ。白黒はっきりさせるのではなく、「答えを探す」が正しい。例を挙げれば、脱原発議論も「無くす」「無くさない」の単純な結論では終わらない。「無くす」代わりのエネルギー確保や原発に携わってきた労働者の雇用など影響する課題までを踏まえて結論を導き出す必要がある。そうでないと容易にスポ根・根性論になってしまう。 世の中には原発だけでなく、地方自治や死刑制度、税と社会保障、同性婚など様々な課題が山積している。その一つ一つは政治家任せで決められるものではなく、国民一人一人が考えなければ、本当の解決の道は開かれない。熟議という言葉が出てくる。我々を市民と呼ぶのであれば、コミュニティの中の住民であり、自身の考えや主張をする古代ギリシアの全員参加型の政治社会から来た言葉だ。市民とは政治的共同体の一員を示す言葉だからこそ、我々自身が考えなければならない。国家は単なる手段である。国単位で議論しなければならないのは国防や外交など個人でやるには限界がある事を担うのであり、基本的には自分で考えるのが普通だ。 本書はそうした考える力になるよう哲学的なアプローチと法律の知識を身につけることを推奨する。幸い私も法学部出身だからある程度の知識と興味は残っている。本書も哲学の知識を求めるものではなくあくまで哲学的にアプローチするのを助けてくれる。個人がしっかり問題課題を深く考えて、どのようにしたら良いか常に考えを持っている状態が理想だ。そのためには世の中を知らなければならないし、他と比べてどうか、という判断基準は知識から来る。本を読むことでそうした基準を自分の中に作っていくことが重要だ。
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少子高齢化、経済低迷、原発・教育・福祉・裁判問題に対して筆者の意見が述べられている訳ですが、読者に分かりやすいように、常に弁証法を用いて展開する点はとてもいいと思う。
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見方が偏っているとか、背景知識が足りないとか色々な指摘があるようですが、個人的には現代の諸問題について賛否両論の見方と独自の見方を提示してくれていることに意味があるように思います。 読後、社会の問題に対し関心が高まったし、もっともっと視野を拡げていかねばならないと感じました。 ...
見方が偏っているとか、背景知識が足りないとか色々な指摘があるようですが、個人的には現代の諸問題について賛否両論の見方と独自の見方を提示してくれていることに意味があるように思います。 読後、社会の問題に対し関心が高まったし、もっともっと視野を拡げていかねばならないと感じました。 とっかかりとして良い本です。
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