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中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義 白水Uブックス1125
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2012/07/27 |
JAN | 9784560721254 |
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中村屋のボース
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
インドネシア独立戦争に参加した日本軍についての本を図書館で借りようとして間違えてこの本を手に取ったが、結果オーライですごく面白かった。テロを起こして日本に逃げて新宿のパン屋さんに匿われるインド人革命家ってだけですごいインパクト。 インドを植民地とするイギリスの帝国主義と戦いながら...
インドネシア独立戦争に参加した日本軍についての本を図書館で借りようとして間違えてこの本を手に取ったが、結果オーライですごく面白かった。テロを起こして日本に逃げて新宿のパン屋さんに匿われるインド人革命家ってだけですごいインパクト。 インドを植民地とするイギリスの帝国主義と戦いながらドイツ、イタリア、日本の枢軸国による帝国主義を支援し同胞から糾弾されるくだりは読んでいて辛い。
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新宿中村屋のインドカリーはなぜ「恋と革命」の味なのか、よくわかるようになる。 戦前、インドから日本に亡命をしたインド独立の革命家・ボーズを日本の右翼(アジア主義者)たちはなぜ、イギリス政府に気兼ねして国外追放にしようとしていた日本政府に抗って彼をかくまったのか、よくわかる。 ...
新宿中村屋のインドカリーはなぜ「恋と革命」の味なのか、よくわかるようになる。 戦前、インドから日本に亡命をしたインド独立の革命家・ボーズを日本の右翼(アジア主義者)たちはなぜ、イギリス政府に気兼ねして国外追放にしようとしていた日本政府に抗って彼をかくまったのか、よくわかる。 そして、「近代を超克し、東洋的精神を敷衍させるためには、近代的手法を用いて世界を席巻する西洋的近代化を打破しなければならない」という難題こそが、20世紀前半のアジア主義者、アジアの思想家たちにとっての最大の課題であり、苦悩だったこともよくわかる。 アジア主義の可能性と限界を見せるけられる本。
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★昭和初期とインド人の意外なつながり★亡命インド人が日本の戦前戦中に論壇で一定の立場を示した。現状からはなかなか想像できず、それだけでも興味深い。日本に逃げてなおインド独立だけを目的に過ごしたのは、もどかしさと意志の強さの混在であったろう。アジアの解放を掲げる日本が、一方でアジア...
★昭和初期とインド人の意外なつながり★亡命インド人が日本の戦前戦中に論壇で一定の立場を示した。現状からはなかなか想像できず、それだけでも興味深い。日本に逃げてなおインド独立だけを目的に過ごしたのは、もどかしさと意志の強さの混在であったろう。アジアの解放を掲げる日本が、一方でアジアを侵略し帝国主義の立場を取っていた矛盾。亡命外国人の視点だからこそ鮮明に浮かび上がる。 著者は頭山満を「心情的アジア主義者ではあったが、思想的アジア主義者でなかった」と指摘し、思想ではなく精神力でボースを支持したとする。面白いが、正直なところアジア主義が何を意味するのか、うまくつかめない。最後に引用する「方法としてのアジア」はなおさらでもある。北一輝や孫文について知識が乏しいので勉強が必要だ。 ただ、なにより著者の熱量がすごい。
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