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学校の12の怖い話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 長崎出版 |
発売年月日 | 2012/07/23 |
JAN | 9784860955038 |
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学校の12の怖い話
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学校の12の怖い話
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
最初の1話と最終話は少し怖く感じたけれど、それ以降は登場人物の「田辺マコト」を多用しすぎて笑えてしまった。(作者さんが田辺推しでいじるのが好きなのか??)
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今日から六年生の僕は、ワクワクした気持ちで教室に向かった。自分の机に向かうと、鉛筆で担任の先生が魔女だと書いてあった。奇妙な落書きを消した僕は新しい日々に思いを馳せるが、その日々は奇妙なものに彩られていく。 *** 先日読んだ学校であった怖い話とは別作者の作品。4月から始ま...
今日から六年生の僕は、ワクワクした気持ちで教室に向かった。自分の机に向かうと、鉛筆で担任の先生が魔女だと書いてあった。奇妙な落書きを消した僕は新しい日々に思いを馳せるが、その日々は奇妙なものに彩られていく。 *** 先日読んだ学校であった怖い話とは別作者の作品。4月から始まる6年3組のクラスメイトが体験し続ける、奇妙な出来事を卒業する月まで追っていく。 怖かった話は「タイたん」「ノゾミゲーム」。 「タイたん」は一人の女の子が生み出したキャラクターが徐々に、女の子の生活を脅かしていく話だった。 理科の授業で出てきた、土星の衛星であるタイタンの響きをかわいらしく感じたカナエはノートの隅に「タイたん」というキャラクターを生み出す。徐々にそのキャラクターに対し愛情を募らせていったカナエだったが、絵は絵だと気づき、これ以上愛でられないことに対して不満も募らせていった。そんな時、夢で好きな物を登場させられるおまじないを思い出し、実行した。すると、実際に夢の中にタイたんが登場し実際に遊べるように。タイたんと触れ合える感動から、カナエはタイたんの望むままに様々なものを与え続けたが、タイたんの要求は徐々にエスカレートしていく。自分の生み出したキャラクターに愛情を注ぎ続けたカナエを襲った悲劇。カナエはタイたんを大切にしていたのに、なんとも不憫である。最初の方は、昔喧嘩してそれっきりの男友達との間をこのキャラクターが取り持ってくれるのかな?と思いながら読んでいたが、とんでもない。タイたんはカナエがいうことを聞く状況に味をしめて徐々に要求をとんでもないものにしていく。最後は無事負の連鎖から助け出されるが、膨れ上がっていくタイたんの欲望にさらされ続けていたカナエが不憫で仕方がなかった。 助け出してくれた人物から、どちらがカナエか区別がつかなかったといわれていた事から、このタイたんはカナエのわがままな部分を反映したキャラクターなのかもしれない。(実際にカナエは結構わがまま)最後は喧嘩した男友達と仲直りができそうな雰囲気だったので、一応取り持ってくれたと思えばそうだが、もうちょっと平和的解決の方がよかった。 「ノゾミゲーム」はこの本の中でもかなり異質の作品。6年3組で人気者だったノゾミが親の都合で引っ越してしまった。クラスメイトが別れを悲しんだ中、ノゾミと仲良しだった三人はより一層別れを悲しんだ。ノゾミが転校した翌朝、三人組はまるでノゾミがまだクラスにいるかの様にふるまう。それを見ていたクラスメイトは、それに乗っかる形で同じようにふるまったが、クラスメイト達の行動は常軌を逸していった。 最後まで読んで一番最初に思った感想が気持ち輪が悪い話だな。ということ。集団催眠というか、魔女狩りが流行っていた時の空気感というものを感じた。 最初はノゾミがいなくなった寂しさを紛らわせるための手段だったようだが、クラスメイトが賛同し、ノゾミゲームに参加し始めた辺りから徐々に不穏な空気に。クラスではノゾミが中心となり、その代弁者であるとも言える3人組が独裁者の命令を執行する部下のように行動する。 かなり異常な様子だが、ノゾミゲームにかなり引っ張られているクラスメイト達は逆らわず、したがっていく。始めた3人組がノゾミを使ってクラスをいいように支配しようとしていたのかとも考えたが、本当に純粋にノゾミがそこにいて、そのノゾミが望むままの事を実行していると言うふうに動くのでことさら気持ち悪い。まるでノゾミを崇め奉る宗教の様だった。クラスのなかで唯一反発し、この状況を打破しようとした者がいたが、返り討ちにあってしまいひどい目に。最後は思わぬ人物の登場で呆気なく終わってしまったが、多分状況は変わらないか、更にひどいことになりそうな予感がして仕方がない。 状況は悪化していくばかりだと感じられるが、どこかで解決されることを願うばかりだ。 この本は、全部で12話話が入っているが、読んでいて担任の先生に違和感を感じ続ける作品だった。担任の先生と言うのはこんなにことなかれ主義でいいの?もっと助け船を出さなくていいの?と始終思っていた。 生徒達と一線を引いていて、自分のクラスで起こっていることなのにどこか他人事。対応の一つ一つがいちいちずれていて、いまいち。もう少し先生が踏み込んでくれば、こんな結末はなかったろうに。という話も多々あった。 最後の3月に起こった話で伏線が回収された瞬間は鳥肌がたったが、全てが説明されていないので真相は知れず。これから先、6年3組はどうなってしまうのか、気になるところ。 全編を通して詳細が語られないため、読んでいて本当に座り心地が悪い作品だった。
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心の中に新しい引出しを作ってくれた1冊。 怖いだけじゃない、何かがある。だからこの怖さが創れるのかな・・・
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