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原発とは結局なんだったのか いま福島で生きる意味
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京新聞 |
発売年月日 | 2012/07/23 |
JAN | 9784808309657 |
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原発とは結局なんだったのか
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商品レビュー
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2012年7月発行だそうだから、3.11の事故から1年と少しが経った時点で、事故後の地元福島の「今」を見ながら「原発とは何だったのか」を振り返った書。 そこから、さらに10年以上が過ぎていいるわけだが、約1年ほどで、すでに事故の記憶の衰退が始まっていたことが語られ、再稼働に向けた...
2012年7月発行だそうだから、3.11の事故から1年と少しが経った時点で、事故後の地元福島の「今」を見ながら「原発とは何だったのか」を振り返った書。 そこから、さらに10年以上が過ぎていいるわけだが、約1年ほどで、すでに事故の記憶の衰退が始まっていたことが語られ、再稼働に向けた動きが起きつつあることがわかる。今は何をかいわんや、である。 日本人(に限ったことではないかもしれないが、ことに)の記憶の半減期の早さには驚くばかりだ。 ここで指摘されていることには、いちいち頷くことばかりだ。 原発とは何だったのか。 国の責任、企業の責任、誘致した建設自治体の責任、その住人たちの責任、そして、そもそも原発中心のエネルギー政策と電力浪費型の消費社会の恩恵にどっぷりつかり続ける自覚のない日本国民の責任…。 どれも振り返られず、検証もされず、向き合うこともない。これらを考え合わせると、すでに、この国にも、政府にも、国民にも吐き気がするほどの嫌悪感と絶望しか湧いてこない。 もちろん、自分たちは逃げ切れるけれど、この後、この後始末することもできない汚染と破滅に向かう道だけを進むことを強いられる次世代とそれ以降の人々(がいるとしたら)に、どう責任が取れるのか、と思う。責任なんか取れやしないが、絶望以外のものを残せるかどうか、考えながら読んだ。 世界は、まだ原発から抜け出せずにいる。日本は抜け出すつもりすらない。そのことを、日本人自身が気づいてもいない。何ができるのだろう。できることが、本当にあるのだろうか。
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