国民が知らない霞が関の不都合な真実 全省庁暴露読本

高橋洋一【監修】

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2012/07/23
• JAN: 9784575304411

商品レビュー

2017/10/29

中央省庁の仕組み、主な仕事、問題点を著者の視点で解説。
中央省庁がどういうところなのかをざっと垣間見るのには適しているが、各省庁の問題点の解説は、著者のバイアスがかなり入っており、根拠も薄弱なものが多いように感じた。
例えば、財務省が国の借金総額を誇張している（莫大な国の「埋蔵金」を無視している）という主張については、国の「埋蔵金」とされるものの内訳が示されておらず、借金の返済に使うことは不可能な国有資産（道路など）が入っているのではないか、特別会計や特殊法人などの剰余金は、そもそもの目的のために使うのが筋のもので、単純に借金の見合い資産とできるのか、といった疑問が続出する。このように、著者の指摘する各省庁の問題点は、全体的に、とても鵜呑みできるようなものではないと思う。

2013/05/04

暴露本ですらない事実の切り貼り。オリジナリティがほとんどない。主張にもロジックがなく、いつも通り財務省と日銀批判。こんな人が主張している道州制なんて誰も賛成できないんじゃないの！？買って損した。

2012/10/08

朝生でもお馴染み高橋洋一氏監修の暴露本です。
暴露本といっても既に薄々気づいてはいますが、あらためて怒りを感じました。

ではその怒りのベスト５を披露したいと思います。
（あくまで私の感じたベスト５です）

１、財務省の不都合・・・借金１０００兆円の嘘！
　国有資産や表に出ない特殊法人の資産など、バランスシートに起こすと実質の借金はＧＤＰ以下とのこと、納得。
　だから急いで消費税を上げる必要もないらしい。
　景気条項により８％の実施を凍結できますが、安倍晋三は凍結を主張しているようですから、この点は期待したいです。

２、法務省の不都合・・・特捜部不要論には賛成です。あと裁判員制度にも異論を唱えていますが私も同じ意見です。

３、環境省の不都合・・・地球温暖化の原因はＣＯ２ではない！
　原発推進派がＣＯ２温暖化原因説を唱え原発を推進したとか・・・なるほど～納得。

４、文部科学省の不都合・・・方針だけ決めてあとは各地の教育委員会にお任せ～！
　こんなことしてるから「ゆとり教育」とか「ダンス必修」なんてのが飛び出すんだな！
　とっとと道州制に移行し地方に任せるべき。

５、農林水産省の不都合・・・日本の食料自給率３９％はカロリーベースで計算したためらしい。
　ほとんどの国は生産高ベースで計算していて、これだと日本は６９％だとか、んじゃ何のためのカロリーベース計算なの？
　・・・答えは官僚が予算確保して、省益になる関係天下り先に「自給率を上げるため・・・」とホラ吹いて予算つけて自分が天下った時に備えてるって訳・・・とのこと。

★この著書の言いたいことは、早く官僚支配から脱しないと「この国は三流国家になっちゃうぞ！」って事らしいです。
　私も凄く同意します。が、次回選挙でどう転ぶか、其の辺が問題なんですね。民意は何を支持するんでしょう？