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うちの一階には鬼がいる! 創元推理文庫
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うちの一階には鬼がいる! 創元推理文庫

ダイアナ・ウィンジョーンズ【著】, 原島文世【訳】

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うちの一階には鬼がいる! 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2012/07/23
JAN 9784488572143

うちの一階には鬼がいる!

¥330

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2023/03/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

作家の名前に聞き覚えがあってなんとなく借りました。ハウルの作者でしたね。 小道具にレコードが使われていて、いつの時代の作品だと思いながら読みました。 マルコムが一番かわいそうでしたが、希望の見えるお話でよかった。

Posted by ブクログ

2013/06/08

1974年作。 最初なかなか読み進められず積読になっていたけど、久々に続きを読んだら面白かった。 作品自体は古いので、ハチャメチャさとういか混乱具合はまだ中の上ぐらいに感じた。

Posted by ブクログ

2012/09/23

・ダイア ナ・ウィン・ジョーンズ「うちの一階には鬼がいる!」(創元推理文庫)は、 誤解を恐れずにごく大雑把に言つてしまへば、継父、継母と連れ子の葛藤物語といふことになる。子持ちの男女が再婚して一挙に7人 家族になる。そこに様々な葛藤が生まれる。継父に対して、継母に対して、更には異...

・ダイア ナ・ウィン・ジョーンズ「うちの一階には鬼がいる!」(創元推理文庫)は、 誤解を恐れずにごく大雑把に言つてしまへば、継父、継母と連れ子の葛藤物語といふことになる。子持ちの男女が再婚して一挙に7人 家族になる。そこに様々な葛藤が生まれる。継父に対して、継母に対して、更には異兄弟に対して、筆舌に尽くしがたい葛藤があるは ずである。彼女がそれを描くとどうなるか。これは当然のこととして、普通の家庭悲劇のやうなドラマには決してならない。最初はそ れに近い展開である。しかし、ふと気がつくと様相が変はつてゐる。魔法の物語になつてゐるのである。それゆゑに帯にはかうある、 「バラバラ家族に魔法騒動」。原題は“THE OGRE DOWNSTAIRS”、ほぼ直訳である。 ・この鬼、ogreの正体はすぐに明らかになる。「鬼というのはキャスパーたち三人きょうだいの継父で」(9頁)ある。私などは この物語の作者はダイアナ・ウィン・ジョーンだからこの鬼は正に鬼、所謂ファンタジー世界の住人であると思つてゐた。だから、こ の設定にはいささか驚いた。書名は継父が一階に陣取つて継子を監視してゐるといふだけのことであつた。親子の葛藤の象徴的表現で ある。では、魔法はいかにして出現するのか。さう、この物語での魔法は普通とは少々違ふ。生来の能力でもなく、弟子入りしたりし て学ぶ、獲得する能力でもない。これがこの物語のおもしろいところであり、(たぶん)児童文学の児童文学たる所以のものである。 ここでは魔法をプレゼントされたのである。冒頭、3人兄弟の中の弟が鬼からプレゼントをもらふ。それは「驚くほど大きな化学実験 セット」(12頁)であつた。入つてゐるのは「粉末揚素」を初めとして「虹化剤、動物精、粉末交素、粉末膨酸、陰性被素、龍牙 酸、ほかにも山ほどある。」(14頁)一見化学薬品らしき名がつけられてゐるものの、どこかをかしい名前である。実はこれが魔法 の元であつた。それぞれの働きは物語中で明らかになる。それでも漢字からある程度想像できる。これも訳者の言葉遊び、いや工夫の 一つであらう。これらは正しく使へばその通りに働く。素質も能力も不要、注意すべきは用法のみである。だから、だれにでも魔法が 使へる。ただしいつまでもではない。薬が切れたら終はりである。継父はこれをどこで手に入れたのか。その「会社の近所にあるおも ちゃ屋で」(97頁)である。本書カバーイラストがそれであらう。この店の「いちばん売れ筋の商品」(132頁)が例の化学実験 セットであり、しかもこの店、最後は「なくなっていた。」(306頁)のである。「薄暗い敷地だった場所は大きな穴になっていて (中略)つぎに見たときには、その空間を鬼の会社より大きなビルが占拠していた。」(同前)といふ。つまりこの物語は、よくある 魔法のお店が大きな枠組みとしてあり、そこに親子の葛藤が付加されたものなのであらう。魔法のお店の客は大体が魔法とは縁も所縁 もない人々である。それがふと目にした不思議な店で不思議な買ひ物をする。さうして後日、その店を尋ねても見つけることができな い。ここでも基本は同じ、ただ最後は店がみつからないのではない。店が「なくなってい」て、しかもそこにビルが建つてゐたのであ る。この点は新しい。魔法のお店を家族の葛藤で味付けし、更にその店を破壊し、新たなビルを建設することで児童文学としての現実 感を獲得しようとしたのかもしれない。継父と継子の葛藤が解決されていく過程とそこに於ける魔法騒動、これもおもしろい。さう、 魔法がおもしろい。それに振り回される父母は実に辛いのにである。

Posted by ブクログ

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