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昭和史の大河を往く(第十二集) 仮説の昭和史 上
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昭和史の大河を往く(第十二集) 仮説の昭和史 上

保阪正康【著】

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昭和史の大河を往く(第十二集) 仮説の昭和史 上

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞社
発売年月日 2012/07/23
JAN 9784620321370

昭和史の大河を往く(第十二集)

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2013/01/23

 著者は「ノンフィクション作家・評論家」としているが、著名な「歴史家」だと思う。  その多くの昭和期の著作は膨大な考察を積み上げてきていると高く評価していたが、本書は全くいただけないと思った。  そもそも歴史に対する「仮説」という構想は、「もしも・・・で・・・だったら」というトン...

 著者は「ノンフィクション作家・評論家」としているが、著名な「歴史家」だと思う。  その多くの昭和期の著作は膨大な考察を積み上げてきていると高く評価していたが、本書は全くいただけないと思った。  そもそも歴史に対する「仮説」という構想は、「もしも・・・で・・・だったら」というトンデモ本が多数でているが、みな全く評価できないひどいものだ。  歴史的事実は、多くの人々の動きの集大成として構成される。現在から過去を見るときはごく一部の人々の動きしか把握できなくとも、現実には氷山が水面に見えているのはごく一部であるのと同じように、歴史的事実には多くの目に見えてこない膨大な人々の動きがあることは言うまでもない。  その歴史的事実を、思いつきの「もし・・・だったら」と単純化する愚にこの著者が手を染めるとは信じられない。  本書の内容も、それぞれのアイテムごとに、ディティールはさすがに詳しいし、「陸軍」や当時の「政治」への批判的視点からの構成にはなっているために、当時の政治情勢や属人的評価などを立体的に確認できる点はちょっと興味を持たないでもないが、やはり歴史は、このように扱うべきではないと思う。  本書は上・下二巻であるが、下巻を読む気を失ってしまった。

Posted by ブクログ

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