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人間の叡智 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/07/20 |
JAN | 9784166608690 |
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商品レビュー
3.9
57件のお客様レビュー
(2013/4/18) ロシア通で鈴木宗雄さんと組んでソ連に近づきすぎて、ソ連ロシアと距離を置きたい国内勢力にさされた佐藤優さん。 頭がいい方なのだろう。 話がどんどん進む。 正直ついていけない。 かろうじて2つほどおさえることが出来た。 一つは、帝国主義から資本主義にかわる...
(2013/4/18) ロシア通で鈴木宗雄さんと組んでソ連に近づきすぎて、ソ連ロシアと距離を置きたい国内勢力にさされた佐藤優さん。 頭がいい方なのだろう。 話がどんどん進む。 正直ついていけない。 かろうじて2つほどおさえることが出来た。 一つは、帝国主義から資本主義にかわるなど国の体制がかわるのは、 別に反省してそうなったわけではなく、そうしないと具合が悪いから変わるのだということ。 国に善意などない、というところかと。 もう一つは、今の日本のエリートは単に20歳前後の記憶力がいいだけで、 アカデミックさを持っていない。本来のインテリではない。 その程度のレベルで官僚になるから間違いを認めず、上司が国政の判断を誤る。 これはすっきりする考え。 佐藤氏によれば、読書人口は人口の5%。5から600百万人。私も入れてもらってもいいかな。 マラソンもどうにか市民ランナーとしては上位10%には入ってそうだから、 文武両道、いい線行ってるかなと、関係ないけど自画自賛。 橋下、小沢、前原、野田、天皇制、このあたりの批評もあるなど、 大きくは日本全体を語る本ではあったけれど、全体的には私にはわかりにくかったのでした。 第1章 なぜあなたの仕事はつらいのか 第2章 今、世界はどうなっているのか 第3章 ハルマゲドンを信じている人々 第4章 国体、資本論、エリート 第5章 橋下徹はファシストか 第6章 いかに叡智に近づくか
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英知を求める身としてこのタイトルを冠する佐藤優の本は読まないわけにはいかない、と手に取った。 佐藤優氏は時事と、その読み解きのために読んだ(読んでいる)本を結び合わせて新書の形で本を出すことが多いため、時を経て読むと答え合わせをするようにも読める。ただし時事理解のアナロジーとし...
英知を求める身としてこのタイトルを冠する佐藤優の本は読まないわけにはいかない、と手に取った。 佐藤優氏は時事と、その読み解きのために読んだ(読んでいる)本を結び合わせて新書の形で本を出すことが多いため、時を経て読むと答え合わせをするようにも読める。ただし時事理解のアナロジーとして紹介される本は多くが古典なので時代が経ても参考になることに変わりはない。その点で学ぶ点は多く、賞味期限切れのような印象は受けなかった。 本書の時代背景ではまだ東日本大震災と福島原発事故が収束しきらず、民主党が政権を取っていて橋本府知事が持てはやされていた。そして中国はまだ拡大途中で、イランの動向に注視する時期であった。 その後と言えば自民党が政権奪回し、トランプショックがあり、ブレグジットがあり、コロナ禍、東京オリンピック、安倍首相暗殺事件、ロシア-ウクライナ戦争、イスラエル-ガザ戦争が起きている。10年そこらでこれだけのビッグニュースが起き続けている。 新・帝国主義のフレームワークはこの過去12年を経てもまだリアルタイムの情勢を把握するのに有効だ。資本主義や新自由主義の暴走・拡大に対抗する術なり思考法なりも然り。ということは逆説的に、この12年間、本書が出版され重要な知恵が目の前にあったのに、状況を覆すだけのパワーにはなり得なかったとも受け取れる。 本を読む人口は、本書では佐藤優氏の肌感覚で人口の5%程度と述べられているが、実際の統計では日本では継続して約半数の人が月に1冊以上を読んでいることが分かっている。 5%程度なのは、月に10冊近く読むかなりの読書家である。 小中高生は大学生・社会人より多くの割合本を読む。そして読む量も多い。しかし大半が小説である。 本書では小説を読むことも重要であると薦めている。私としてもそれは非常に同感。ただし、当然娯楽小説だけでは不充分で、やはり古典なり哲学書なり、なんなら技術書や実用書も併せて読むべきだと思う。 日本人の平均読書量は長年横ばいだ。となると、どれだけ啓蒙しようと今後も読書量は大きくは変わらないと想定できる。 となれば、社会を変えるパワーは読書人層による影響度にかかってくる。 本を多く読む各層のエリートが、ストーリーを語り、読まない層を動かすほどの影響を及ぼす必要があるのだろう。 読む力はあくまでベースである。その上で、実行に活かさねばならない。 これは仕事はもちろん、他者との関係性であったり、生きるための指針であったり、そういった日常の言動に対して活かすということでもある。 自分の日常の言動、所作に反映させてこそ草の根の変革は始まるし、その集積が国を潤させる。 最近読んだ本からの影響で今自分は「美意識」のような、再現可能な論理とは異なる、情緒や直観的な部分に再度目を向けている。 これは本書でいうところの、同朋意識を持つ、中間団体を守る、どう死ぬかを考える、各人目の前の仕事に励むといった通底するメッセージにも重なってくる。 多層的・複合的な目線での日本人としてのアイデンティティを持ち、美意識、倫理感、道徳心を持ち、アクションを重ねるというベクトルを、大事にしていきたい。
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元外交官の佐藤優のによる一冊。 2012年初版発行。 内容は現代日本においてどのように生きていくかというもの。 わかりにくい個所もあったが、勉強になった。
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