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立原道造の詩学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双文社出版 |
発売年月日 | 2012/07/01 |
JAN | 9784881646106 |
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立原道造の詩学
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立原道造の詩の絵画的、また音楽的魅力を解き明かしていく本格的な詩論です。14行詩という独特の形が素晴らしいリズム感をもたらし、また口語でありながら、ところどころに出てくる旧かな遣い「ゐる」「しづかに」などが独特の静謐感をもたらしているように感じます。建築学科を卒業した立原の詩が透...
立原道造の詩の絵画的、また音楽的魅力を解き明かしていく本格的な詩論です。14行詩という独特の形が素晴らしいリズム感をもたらし、また口語でありながら、ところどころに出てくる旧かな遣い「ゐる」「しづかに」などが独特の静謐感をもたらしているように感じます。建築学科を卒業した立原の詩が透明感ある詩情、リズム感、繊細さに溢れていることが納得がいく思いです。若き日に丹下健三と学びを共にしたということが初めてピンと来たように感じました。代表作「のちのおもひに」が藤原敦忠「逢ひ見ての・・・」を踏まえている。そして定家の「あす知らぬ世のはかなさを思ふにも 馴れぬ日数ぞいとど悲しき」がエピグラフとして掲げられているとは、読み方が変わりそうです。和歌、リルケの影響、また建築と詩との交通など、様々な観点から立原を解き明かしていく興味深い本でした。一方、「星菫派」という言葉は初耳。加藤周一氏が「軍国主義を脱れながら、その弾圧を間接に利用し、資本主義を呪いながら不労所得に依て生活し、自由人を装いながら、人民を戦争と飢餓とに駆り立てた宣伝に対して、旗幟を鮮明にしなかった人々」と糾弾した人々だそうで、その意味で立原が1939年に早世していたことは批判を免れ、良かったという思いである。心情的には星菫派そのものだけに。
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