アウン・サン・スー・チーはミャンマーを救えるか？

山口洋一, 寺井融【著】

• 販売会社／発売会社: マガジンハウス
• 発売年月日: 2012/07/19
• JAN: 9784838724550

商品レビュー

2013/10/11

ミャンマーの経済発展を阻害していたのは経済制裁。テクノクラートがいなかった。枢要な役職に軍人が占めていた。彼らはイギリスとかに留学してなかった。
禁止だった労働組合の結成もできるようになった。
女史は経済援助するな、観光客は来るな、と言っていた、軍政を助けることになるだけだから。
アウンサン将軍の娘という免罪符があるから強い。軍が建国の源だから。
ミャンマー人はイギリスが大嫌い。
識字率は90％を超えている。
インフラが未整備。三大親日国の1つ（トルコ、台湾、ジャワ、ミャンマー）
ミャンマーも日本も平和志向。

2012/08/30

本書を読むと、ミャンマーについて自分が知っている情報（＝日本のメディアから得た情報）がいかに現実と乖離しているか分かる。

①ミャンマーは日本並みに治安が良い。
②選挙でNLDが圧勝したのに軍政が政権を譲らないのは、急な政権交代は民族紛争の原因になるからであり、軍政の我儘というわけではない。
③アウン・サン・スーチーは軍政に「軟禁」されていたと報じられているが、実際には豪邸に住んでいた（政治活動が制限されていた、が正しい表現）。
④アウン・サン・スーチーの父は、ミャンマー創立者のアウン・サン将軍（＝実は軍政と近しい存在）。
⑤日本のメディアは「スーチー氏」と呼ぶことがあるが、これは日本人に例えると「太郎さん」を「郎さん」、と呼んでいるようなもの。フルネームで呼びましょう。