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日本軍 激闘の舞台裏 歴史の授業で教えない
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 彩図社 |
発売年月日 | 2012/06/27 |
JAN | 9784883928675 |
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日本軍 激闘の舞台裏
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
2012.07.10購入〜2012.07.20読了 台湾出兵から日清戦争を皮切りに、日本が太平洋戦争で大敗を喫するまでの約150年の歴史を、重要なポイントを押さえつつ、教科書では伏せられているようなグロい事実(日本軍がしてきたこと、されたこと両方)も包み隠さず書かれたペーパーバ...
2012.07.10購入〜2012.07.20読了 台湾出兵から日清戦争を皮切りに、日本が太平洋戦争で大敗を喫するまでの約150年の歴史を、重要なポイントを押さえつつ、教科書では伏せられているようなグロい事実(日本軍がしてきたこと、されたこと両方)も包み隠さず書かれたペーパーバック。 550円という価格から考えるととんでもない情報量で、タイトルだけみるとかなり「右寄り」な印象を受けるがむしろ逆。日本が過去の戦争でどういうことをやってきたのか、ニュートラルな立場でかかれた良書です。 もともと私は日本史が大嫌いで、日本の歴史を一切合切、チリ一つすら覚えようとしなかったのですが、そんな私がなぜこの本を読もうと思ったかというと、「失敗の本質」や「日本はなぜ負けるのか」といった「失敗学」の名著を読もうとした時に、日本の近代史がわからないと書かれている内容の殆どを理解できない(どこの局面でおきたことなのかがまったくわからない)という悲しい事実に直面したからです。 それと、これからの日本は生産労働人口が激減してしまうので、諸外国からの労働力や旅行者を受け入れることで日本にお金を落としてもらう生き方をせざるを得なくなると私は考えているのだけれど、となると必然的に外国人と話をする機会が増えるわけで、そうなった時に日本が過去にしてきたこと、なぜ中国があんなに日本を嫌っているのか、本当にアメリカは日本をダメにしたのか、日本人は本当に戦争をしたかったのかそうでないのか、などを知っておかないと、日本人として無責任であったり恥ずかしい発言をしてしまいかねないと思ったからです。 まずは導入編ということでこの本をチョイスしてみたんだけど、結果として情報量としては必要十分すぎるほど。 軽くまとめると。。。。 ●第一次対戦終了まではありとあらゆる卑怯な作戦を駆使してアジア近隣では 敵なしと言われるほど連勝街道を爆走。 ●国際連盟の常任理事国にまで任命されて調子にのりまくりの日本。 ●日中戦争においても同様に偽装工作やら暗殺やらを繰り返し、果ては自分達が 勝手に満州国を建国。その国王に自分たちが潰した清国の国王の末裔を据えて みたりとかの暴挙に出たりもする。 ●しかしこの国家は国連加盟国に国としての存在を否定され、これにキレた 日本は国連を脱退。ドイツとイタリアとで三国同盟を結び世界に宣戦布告。 ●政府の中にはアメリカとの戦争を勝てるわけがねーじゃん!と否定する人も 多くいたんだけど、実は当時はメディアが煽りまくったしで世論が戦争を 後押しする形となり、太平洋戦争がスタートしてしまう。 ●その後の悲惨さは、さすがに皆の知ってる通り。だけどやはり教科書には 載せられないような悲劇も多数・・・。 ●最終的に戦争に大敗したあと、大日本帝国という国はGHQによってまるっきり 無かったことにされ、完全に別の国「日本」にリセットされてしまう。 ●その過程で日中戦争も終結させられたんだけど、当然のことながら過去に されてきたことも全部なかったことにされちゃった中国は激怒。 だから中国は日本をあれだけ嫌ってるんだよね。 ●さいごに北方領土問題の発端(ソ連がポツダム宣言受託後であるにも 関わらず北方領土に侵攻してきて不法占拠した)も記載。これに関しては ソ連が悪いのかもしれないけど、日本だって散々やってきたことなので 全部向こうが悪いと主張する権利が日本にあるのかどうかは正直微妙。 とまぁこんな感じです。 前半はまだいいけれど、後半は玉砕(戦死)が強要されていく様が描かれていくにつれ、心がギュっと苦しくなる感じもありました。 これで先の2冊は楽しく読めそうです。 とにかく、近代日本史に疎いけど、何があったのかくらいは知っておきたい!という人には絶対にオススメの一冊です。 ※各章で気になった項目などのまとは後日アップ。 せっかくなのである程度の詳しい話までネタとして覚えておこうと思います。
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歴史の授業で「教えない」というより、「詳しくは教えない」と言ったほうがよろしい。明治?終戦までの、日本における軍備・戦闘の流れを追った本。かつて日本は、官民一体の「熱狂」に突き動かされ調子に乗った挙句、人材も物資も摩耗しきって惨めに敗けた。我々は愚かな戦争の歴史を、今一度、噛み締...
歴史の授業で「教えない」というより、「詳しくは教えない」と言ったほうがよろしい。明治?終戦までの、日本における軍備・戦闘の流れを追った本。かつて日本は、官民一体の「熱狂」に突き動かされ調子に乗った挙句、人材も物資も摩耗しきって惨めに敗けた。我々は愚かな戦争の歴史を、今一度、噛み締めなければならない。
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毎年終戦の日の近くには太平洋戦争に関連する本を読むようにしています。今年は「歴史の授業で教えない」というタイトルに惹かれてこの本を読んでみました。 太平洋戦争でも有名な真珠湾攻撃やミッドウェー等以外にも多くの戦いがあったことがこの本で理解できました。 以下は気になったポイント...
毎年終戦の日の近くには太平洋戦争に関連する本を読むようにしています。今年は「歴史の授業で教えない」というタイトルに惹かれてこの本を読んでみました。 太平洋戦争でも有名な真珠湾攻撃やミッドウェー等以外にも多くの戦いがあったことがこの本で理解できました。 以下は気になったポイントです。 ・日本軍は徴兵制度の導入による兵の標準化と、軍制の洋式化によって、欧米列強の軍隊と同じく「国軍」たる日本軍を誕生させた(p15) ・国内の内乱鎮圧を目的とした陸軍は、1888年に6個師団を常備する外征軍として変えた、海軍も4巡洋艦を中心とする主戦艦隊を編成した(p18) ・日清戦争前、清国の兵力は108万だが、日本は7.8万、海軍は82隻(8.5万トン)に対して、28隻(5.9万トン)であったが、清国には国軍は存在せず、私軍の集団であった(p26) ・日清戦争後の下関条約で、日本は2億両(=4億円=国家予算の4倍)の賠償金を手にした(p37) ・大正を迎える頃には、主力艦も国産にシフトして外国に軍艦製造を発注することは殆どなくなった(p39) ・日露戦争においてイギリスは参戦こそしなかったが、ロシアへの資源輸出停止とロシア艦隊のアジア港使用禁止による日本支援をした(p47) ・日本海軍は旅順艦隊とバルチック艦隊の両方を相手に戦えないので、旅順攻略を陸軍に依頼した(p49) ・旅順攻囲戦では、日本軍の死傷者は、投入兵力延べ13万人のうち約6万人であった(p51) ・奉天会戦は、1905.3.1に開始され3.10に7万人以上の死傷者を出しながらも終了した(p52) ・三国干渉において、アメリカは、ドイツとフランスに対して「もしもドイツ、フランスが戦争が介入するならば、アメリカは日本に必要なすべてを支援する」と警告した(p57) ・当時のアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領は、弱い日本の肩を持つことで戦争を長引かせ、日ロ両国を疲弊させて満州においけるアメリカ利権を守り、中国の門戸を開放させようと考えた(p66) ・第一次世界大戦時のドイツ青島要塞への攻撃は、初めて航空機が実戦に投入された、海軍陸戦隊の活躍により、ドイツ領であった南洋諸島(カロリン、サイパン、トラック、パラオ等)も占領した(p77) ・ヨーロッパへの本格参戦をしなかったので、日露戦争を上回る総力戦、排ガスや戦車の脅威、新兵器登場による戦術・戦略の一新を、日本軍は体験しなかった(p79) ・シベリア出兵に投入された日本軍の兵力は、延べ7.2万人に上ったが日本が得たものは何もなかった、死者2640,病死者700名(p91) ・満州事変を肯定する記事を新聞は書き続けた、軍部の強制ではなく自らの意思であった、新聞の部数を倍増させる絶好のチャンスであった(p108) ・1936年に結んだ日独防共協定は、対ソ戦のみに適応されるもので、ドイツがソ連以外の国と戦争状態にあっても日本軍を派遣する義務は無かった(p124) ・軍部をコントロールするために結成させたはずの大政翼賛会は、軍部の方針を忠実になぞるだけの組織に成り下がった(p128) ・山本五十六が御前会議で言った内容は、「半年や1年は暴れましょう、2,3年後は確信できないので、戦争回避に尽力してください」であるが、前半のみ取り上げられる(p145) ・マレー半島のシンガポール要塞は、38インチ砲を備えた「東洋のジブラルタル」と呼ばれたが、そんな難攻不落の要塞を日本軍は落とした、イギリスが数か月は足止めできると考えたが2日で落ちた(p150) ・日本海軍の暗号は難しく難行を極めたが、1942.1に撃沈した潜水艦「伊124」からコードブックが回収されて暗号が解読された(p162) ・大戦中にアメリカ軍の捕虜になった日本兵は 3.4万程度、ドイツ軍は94万人もいる(p171) ・トルーマン大統領は、広島長崎以外にも、9/10/11月に各3発、12月にも7発もの原爆投下を承認していた、1995年にワシントンポストに掲載された(p189) ・日本人は軍民あわせて約660万人いたが、終戦当時、日本の艦艇は激減していて一気に全員を復員させることは不可能であった(p210) ・小野田少尉は、1974年3月に、かつての上官谷口少佐から任務解除命令が下され、終戦から29年目に投降して、帰国する運びとなった(p215) 2012年8月13日作成
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