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わたしがいなかった街で
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わたしがいなかった街で

柴崎友香【著】

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わたしがいなかった街で

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/06/29
JAN 9784103018322

わたしがいなかった街で

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商品レビュー

3.2

63件のお客様レビュー

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2023/01/08

冷静すぎて淡白なくらいの主人公。離婚はしたものの一度結婚できたのが不思議なくらい! 女性で契約社員であるというのはこんなに不安なのかと悲しくなった‥結婚しているのが素晴らしいみたいな風潮の世界を変えるためにもっと女性の待遇を良くしてほしい‥

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2019/11/08

離婚して間もない契約社員4年目の平尾砂羽36歳、すこし変わった感性の 生き方に少し不器用な女性。そんな彼女がまあまあ気軽に話せる人たちが又魅力的に感じられる。大阪弁の何気ない会話と何気ない文章にテンポよく引き込まれて読了。これって新手の反戦もの?とも読みとりながら読んだ。作者30...

離婚して間もない契約社員4年目の平尾砂羽36歳、すこし変わった感性の 生き方に少し不器用な女性。そんな彼女がまあまあ気軽に話せる人たちが又魅力的に感じられる。大阪弁の何気ない会話と何気ない文章にテンポよく引き込まれて読了。これって新手の反戦もの?とも読みとりながら読んだ。作者30代最後の時の作品だけど、作中の会話や状況描写などのスタイルは変わらず魅力的♪

Posted by ブクログ

2019/01/06

バツイチ子無しのアラフォー派遣社員、親元に戻ろうと思えば戻れるが、東京での一人暮らしを続けている。 主人公の女性の造形は、その友人たちの在りようと合わせて、この2010年代の日本で急速にその数を増やしているタイプの人物像を的確に描いているように感じます。 そんな主人公・砂羽です...

バツイチ子無しのアラフォー派遣社員、親元に戻ろうと思えば戻れるが、東京での一人暮らしを続けている。 主人公の女性の造形は、その友人たちの在りようと合わせて、この2010年代の日本で急速にその数を増やしているタイプの人物像を的確に描いているように感じます。 そんな主人公・砂羽ですが、一方でその脳裏には不連続に「戦争」のイメージが登場します。 戦時中の海野十三による日記、ユーゴ内戦のドキュメンタリー、広島で被爆を免れた祖父、大阪環状線・京橋駅の空襲跡… 平凡な現代の日常生活を舞台にしていながら、この今まさに日常を生きているこの場所が、かつては「戦争」の直撃を受けていた場所と同一の地点であり、また、そうした「戦争」が日常である世界と入れ替わっていてもおかしくない隣りあわせにある、という感覚。 自分、比較的こういう感覚を日常的に感じるほうなので、けっこう共感を憶えます。 砂羽のようにその感覚を周囲の人に大っぴらに披歴して変わりもの扱いされることはないですが… 祖父が広島で被爆していたら命を受けることもなかった、という実感を抱いている砂羽が、おそらくこのまま子を産むことなくその血筋を絶やそうとしている、という感覚。 或いは、まだ若い葛井夏が、将来自分が家族を持ち子孫を残すことはないだろうという予感を抱いている。 このあたりの極めて現代的なモチーフもまた織り込まれていたりします。 起伏もなく淡々として穏やかな物語の中に、こうした現代的な問題意識を繊細に刻み込んでいく。 そのあたりの手腕はなかなか見事だなと。 もう一篇収録された『ここで、ここで』。 こちらは短編ですが、トーンは『わたしがいなかった街で』と共通するものを感じます。 日常に潜む違和感が描出されていて、短い分、その「不穏さ」はより強調されているような気も。

Posted by ブクログ