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NHKスペシャル知られざる大英博物館 古代エジプト 古代エジプト
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2012/06/22 |
JAN | 9784140815472 |
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NHKスペシャル知られざる大英博物館 古代エジプト
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562 46m 一方で予想外だったのは、彼らが魚をほとんど食べていなかったことです。アマラ西は島にあり、ナイル川にとても近いので、もっと魚介類を食べていたと思っていたのですが、数値に魚介類はほとんど含まれていませんでした。これも大変興味深い結果です。今回の調査からアマラ西の人...
562 46m 一方で予想外だったのは、彼らが魚をほとんど食べていなかったことです。アマラ西は島にあり、ナイル川にとても近いので、もっと魚介類を食べていたと思っていたのですが、数値に魚介類はほとんど含まれていませんでした。これも大変興味深い結果です。今回の調査からアマラ西の人々の食生活を分析すると、彼らは全くのベジタリアンでも肉食でもない、とてもバランスのよい食生活だったといえるでしょう。古代エジプトの庶民たちは絶えず苦しみ、とても不健康で、いつも飢えていたという考えを持つ人が多いと思いますが、それは間違っています。古代エジプトの人々は、ほかの文明と比べても豊かな暮らしを送っていたはずです。古代エジプトの人々は、ほかの文明と比べても豊かな暮らしを送っていたはずです この時はぼくはまだ若くて旅の力がなかった。だから普通の観光旅行の範囲をあまり逸脱せず、現地に駐在していた友人に案内されてナイルの岸辺を散歩したり、ピラミッド見物に行ったり、夜は鳩料理を食べたりして過ごした。博物館にも行ったけれどそう熱心に見てまわりはしなかった。あの時期ぼくはどこに行ってもいずれここへは本格的に来るぞと思い、いわば偵察のつもりでざっと見ていた。また来る機会は必ずあると思ったし、ずっと旅を続ける人生だということもわかっていた。 「そんな差なんてありません。古代も現代もほとんど変わらなかったと思いますよ」なぜ、私がそのように答えるかと言えば、日本とは違う社会の人間構成に起因している。私たちが住む日本は、教育レベルが非常に高い部分に平均が存在しているのに対して、古代エジプトやあるいは現代のエジプトでも数多くの底辺を支えている人びとと非常に高度な専門職である少数エリートたちとで、社会は「ピラミッド型」になっていて、上下の間には、非常に大きな差異が存在している。底辺には、多くの農民層が存在しており、上部には、エリート専門層が存在しているのだ。大多数の農民層と一部のエリート層という分布が、古代から存在したのである。現在の日本のように国民全体が、まるで平らな算盤の玉のように平均的に分布しているのとは異なっている。 「ピラミッドも積んである石を近づいてよく見て下さい。二つとして同じ大きさの石がないでしょう。これは、ピラミッドの内部の積石を切り出した作業員の技術水準が著しく低いいびつからです。歪な石を寄せ集めたにもかかわらず、これほど見事な幾何学的造形を作り上げることができているのは、現場監督の驚くべきレベルの高さにあります。もし、現代日本人がを建造するのであれば、一メートル立方のサイコロ状の石を大量に切し儀に積んでいくと思います。しかし、古代エジプト人たちには、内部の大量の積石をある一定の規格に揃えて、切り出すという平均的技術レベルがなかったのです。彼らは、おそらく専門の石切職人ではなく、労働奉仕に動員された農民たちだったからであると思います。一方、この表面を被っていた良質の石灰岩の外装石を見てください。古代エジプトの専門の石切職人のレベルがいかに高いものであったかおわかりいただけると思います」
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大英博物館について、「We stole from the world」 と、ロンドンの代理人が言っていたのが印象的でした。
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「3000年の時を経てなお、古代エジプト人は私たちのお隣さんなのだ」 800万点にのぼる大英帝国の秘宝を有する大英博物館。その調査チームによってバックヤードに眠る数々の収蔵品を精査することにより明かにされた古代エジプト人の庶民の暮らし。それは、ピラミッドや黄金のファラオのマスク...
「3000年の時を経てなお、古代エジプト人は私たちのお隣さんなのだ」 800万点にのぼる大英帝国の秘宝を有する大英博物館。その調査チームによってバックヤードに眠る数々の収蔵品を精査することにより明かにされた古代エジプト人の庶民の暮らし。それは、ピラミッドや黄金のファラオのマスクの陰で腰巻一つで働く奴隷の姿くらいしか想像しなかった従来の古代エジプト観をみごとに覆すものだった。 2008年から始められているという砂に埋まっていた3300年前の街アマラ西の発掘。庶民の暮らした住居の跡からは、当時の人々の生活や社会問題までが見えてくる。 埋もれたゴミの前に住んでいたらしい住人。家のゴミを玄関前に投げ捨てていった結果、ゴミが1.5メートルも積みあがってしまい、困った挙句玄関の高さをゴミの高さに合わせて作り変えた痕跡があるという。その発想がなんとも生々しい。当時にも今のゴミ屋敷に相当する困ったさんはいたらしい。 二世帯住宅なんかもある。大きい家の中心にあとから間仕切り壁を設けて改築したらしいのだが、「息子に嫁もくることだし思い切って改築するか…」なんてお父さんのつぶやきが聞こえてきそう。 第3章に語られるある一人の男の人生も興味深い。彼の名は「ケンヘルケプシェフ」さんである。この男、一般人ながら勉学に励んだ結果、当時憧れの職業・書記になり46年を勤め上げた、今で言えば真面目な公務員さんである。趣味は様々なジャンルのパピルス収集。これらが残っていたことにより彼の人生や心のうちまでがここに明かになる。 少年の頃父親から書記になるための勉学を奨める教育を受けていたこと、思春期を迎え彼が綴ったラブレターに見えるあふれんばかりの純な恋心、さらには成人し目標の書記になり王墓の建設という国家事業に携わることになったものの、口うるさい上司や「仲間のミイラを作る」だの「家のドアを直す」だの、挙句「二日酔い」など信じられない理由で休む部下達に多分なストレスを感じていたらしいことなど、彼の人生もまた現代人と無縁のものではない。 ケンヘルケプシェフさんはもちろんのこと、ゴミ屋敷の住人から仲間のミイラをつくるため仕事を休んじゃう職人まで、俄かに彼らにそこはかとない共感を覚える。普段の生活から日常の瑣末な出来事に至るまで今を生きるわたしたちと似たような、3000年の時を経てなお、彼らは私たち現代人のお隣さんなのだ。 大英博物館の調査・研究チームは、学術的にも華々しいファラオの物語ではなく、ここにむしろ知られざる庶民の生活を具に再現。しかも古代エジプト世界が「絢爛豪華な王と貧しい奴隷たち」のようなステレオタイプのイメージではなく、彼らならではの信頼に基づいた王と庶民の良好な関係によって築きあげられたものであることを明らかにした。その仕事に深く敬意を表したい。さらに言うなら彼ら知的バックヤードそのものもまた大英博物館の貴重な宝なのだ。
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