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反転する福祉国家 オランダモデルの光と影
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/07/20 |
JAN | 9784000244664 |
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反転する福祉国家
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大変面白かった。 かつての福祉国家が、合法的に居住する市民に等しく権利を保障することを少なくとも理念としては掲げており、場合にやっては不法滞在者にもその傘の一部を広げていたとすれば、ワークフェア型福祉国家におけるシティズンシップはすぐれて選別的である。(略)「権利」を出発点として構想されてきたはずのシティズンシップは転換を遂げ、むしろ「契約」の一種として理解されるようになる。 「人がモノを生産する」時代から、「人と人がコミュニケーションをとりながら、モノならざるモノ」を生産する時代に移行しつつある「ポスト近代社会」は、諸個人に「言語によるコミュニケーション」を通じて社会に「参加」すること、そして「人と人との関係性」を通じて新たな価値を生み出す「能力」、すなわち「ポスト近代型能力」を要求する社会でもある
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1990年代世界を席巻した福祉改革ブーム。その中でオランダは、オランダ病と呼ばれた経済・財政危機から脱することができたとして、「オランダモデル」と称揚された。本書はそれを「光」として描き、「影」としてその時代以降噴出する排外主義を描く。そして、その「光」と「闇」の共通項として、...
1990年代世界を席巻した福祉改革ブーム。その中でオランダは、オランダ病と呼ばれた経済・財政危機から脱することができたとして、「オランダモデル」と称揚された。本書はそれを「光」として描き、「影」としてその時代以降噴出する排外主義を描く。そして、その「光」と「闇」の共通項として、シティズン教育でおなじみ「参加の論理」を抽出する。 本書で期待したのは、その共通項がいかに実証的に現れるか、という部分であったが、残念ながらそれはできていない。(できたら苦労しない)あくまで「参加の論理」抽出は思弁的なものに留まり、それ自体は既存の学者がすでに数多くやっていることである。 とはいえ、本書はオランダモデルをむやみやたらに賞賛する空気に、全く異なる切り口から実証的に水を差したあたりは評価できるし面白い。また、参加の論理の部分も、予め光と闇を描写することにより一定の説得力は有する訳で、そこだけ抽出したものよりは参考になることは言を俟たない。
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オランダモデルと呼ばれる高福祉政策が、のちに移民の排除を招いた理由について書かれている。 脱工業化により、多くの移民を引きつけたものの、高福祉政策を受ける者の範囲が問題になり、また、脱工業化により、言語ができなければ話にならず、この能力のない移民が排除されてしまったとの分析は、納...
オランダモデルと呼ばれる高福祉政策が、のちに移民の排除を招いた理由について書かれている。 脱工業化により、多くの移民を引きつけたものの、高福祉政策を受ける者の範囲が問題になり、また、脱工業化により、言語ができなければ話にならず、この能力のない移民が排除されてしまったとの分析は、納得。 移民を受け入れるか否かという議論をする際に大いに参考になると思った。
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