魔術師たちと蠱惑のテーブル AからKまで13のトリックストーリー

ボナ植木【著】

• 販売会社／発売会社: 武田ランダムハウスジャパン
• 発売年月日: 2012/06/27
• JAN: 9784270006979

商品レビュー

2013/02/05

こういう本は本当に困ってしまう。
申し訳ないけど文章はお世辞にもこなれているとは言えない。
でもマジックに対する思いは、確かに伝わってくる、だって楽しいよねマジックって。
だから、こういう本は本当に困るのだ・・・でも、好きか嫌いかと言われれば、やっぱり大好きです。

2012/07/17

マジシャン、ナポレオンズの大きい方、
ボナ植木さんによる初小説。

家族が持っていたので拝借して一気読み。
文字数も少ないし、内容に勢いがあるのでサクサク読めます。

マジシャンやマジック愛好家に起こる短編が13話。
つまりトランプの数字分、1話のAから13話のKまで。
それぞれ別の話だが、同じキーアイテムが使われていたり、
マジックコンテストの観覧ツアー(ニューオリンズ)の話が
プロローグとエピローグに置かれ、全ての話がそこへ繋がっているようになっているのでまとまりが良い。

各話の内容も、視点をわざとそらせたり、最後一気に感動を見せたりし、マジシャンぽい構成。
私的にはそれがハマって感動(感涙)、驚きの話もあったが、逆に「タネ分かっちゃった」的なシラける場面や「あれ？ここは拍手するところなのかな？」的なキョトンとする場面もあった。
それ程マジックに興味のない私は、狙いすぎた部分も多いなぁという印象。

マジック好きな人はもちろん、
作者本人が星新一好きなので短編集好きには面白いのではないかと思う。