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りっぱな兵士になりたかった男の話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/06/22 |
JAN | 9784062177627 |
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りっぱな兵士になりたかった男の話
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商品レビュー
3.4
15件のお客様レビュー
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あっという間に、読了。 タイトル通り、軍の指導通りに「りっぱな兵士になるための9カ条」を暗記し、繰り返し、ある日、上官の命令に従って、何のためなのかも聞かずに山の上の小屋の監視の任につく一人の男。初日から、赤白紋の牛:ももちゃんに出会い、その飼い主の老人に出会ってペースを乱されるも、必死にりっぱな兵士であり続けようとする。 やがて、彼が出てきた町は敵に占領されてしまい、戻ることもできない中、退去の命令が来ないために、最初の命令を守って、ずっと一人で小屋に居続ける兵士。そんな兵士と会話を楽しみ、何かと世話を焼いて一緒に食事をする老人。長い日々の果てに、彼が守ることを命じられていた小屋は雷で燃えてしまう。それでも命令を守り続けようとする兵士だったが、ある日、仲良くなった老人が小屋に来なくなってしまう。 迷い、悩んだ末に、兵士は初めて命令を破り、山を下りていく…。 兵士になるということは、自分で考えるのを止めるということだ。 この命令にどういう意味があるのか、これをすると何が起こるのか、など、自分で考えてしまうと上官は兵士をコマとして使えなくなるので、命令に忠実な兵士を作り上げていく。りっぱな兵士とは、つまり、そういう人間だろう。 最後に、老人に問われて自分の名前を教え、その牛も失い、兵士カスパールは、ついに「りっぱな兵士になるための9カ条」を書いた紙を破り、山を下る決心をする。 それまでに、10年もの歳月がかかった…。 今、世界のあちこちで戦争が起こっている。ありふれた市民が兵士となり、銃や兵器を手にして戦闘を行っている。当たり前の精神では、その任務はこなせない。 考えることをやめるのだ。それが、りっぱな兵士になるコツだ。 しかし、人はやがて、ものを考え始める。その先にあるのは、いったい何だろうか。
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図書館の児童書の棚でたまたま目について、何気なく借りた。きっとウクライナでの戦争がこの本に私を出合わせたのだろう。いつだって戦争がもたらすものは勝利であろうがなかろうが、無残だ。カスパールは、街に降りた。どうするんだろう。もうひとりぼっちだ。
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じいさんと牛が好きだ。 死んでからそーいえば名前も知らなかった、というのが ちょっとせつない。 じいさんからの兵士が来て寂しさがまぎれた、 そのうち一緒に暮らして、コーヒー飲んだりできたらいいなあって気持ちがもっとせつない。 占拠された町はそのまま。 そうして、いつかこの町も違う国に壊される、かも。 だれが愚かで、何が正しいのか、わからなくなるなあ。
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