母になる 赤ちゃんのいる人生へ

大野明子【文・構成】, 宮崎雅子【写真】

• 販売会社／発売会社: メディカ出版
• 発売年月日: 2012/06/20
• JAN: 9784840440530

商品レビュー

2021/12/13

めでたくご懐妊されたご夫婦が出産されるまでの軌跡を軸に、合間に、まだまだ妊娠やら出産やらそんなこと考えていないという人も含めて、いつかお母さんになるであろう若い世代に向けて、いつか来るべき妊娠や出産のためのコラムを挟んだ本。
まず前もって書いておきたいことは、この本は私が途中で読むことを止めてしまった『お産は語る』と同じ産婦人科の先生が書かれたものである、ということ。
だけど、こちらは手のひらを返すようだけれども、本当に読んでよかった。
『お産は語る』はこの先生は語り手というよりは聞き手という感じだったし、お産をした語り手の方たちの主観的な部分が強調されている感じだったけれども、打って変わってこちらは、先生が本を書かれていて、やはりお医者さんというだけあって、客観性を損なわず、読んでいて納得のできる内容となっている。
とはいえ、淡々としたような印象は受けず、むしろ暖かみに溢れた先生の語り口が心に残る。
もともとこの本を執筆するきっかけになったのは、編集者から冒頭に書いたような若い世代に向けた本を書いてみませんか、とのことだったそうだ。
だからこそ、本に散りばめられているコラムは、私を含めて、女の子や若い世代の女性たちにとってとても大切な知識ばかりなのに、頭にすっと入ってくる。
そして、コラムだけではなく、ここでご紹介されているご夫婦がとても好感が持てる方だった。
そんなご夫婦がお父さん、お母さんになっていく過程を読み進めているだけで、知らず知らずのうちにとても勉強になってしまうような構成となっている。
私も将来子どもができたら、ぜったい読んでもらおうと決めた。
大変良書である。

2018/02/15

2018/02/10読了

自然なお産　とはなにか
そうよね、生物的なものであり、あくまで医療はサポートでしかない
けどこう医療ありき　になってしまっているのかな
ある一組の夫婦が、父母になるまでを追う
キャリアウーマンの奥さんはいろんなことをしっかり考えて
子どものことも、その先の人生も。
旦那さんは奥さんのことを尊敬していて、奥さんも旦那さんを愛していて
自然なお産を選び、親への道を歩んでいく
普通の出産ストーリーにみえるけど、これが普通ではなく
奇跡のようなことなんだなあとしみじみ思う。

そしてお産を大切にしてくれるお医者様がいることはとても幸福なことで
いざ、赤ちゃんが生まれると　本越しだけど感動してしまった。

ただ、すべてがスムーズと思っていた夫婦も、一度流産を経験されているのね
お子さんができて、それを失ってしまう
「流れ」て産む とはいうけど
それを大きなきっかけにするか、自信を失うか
そういうのにも関わってくるのね
良い本でした、ほかのシリーズもあるらしい
機会があれば読んでみたいです。

2014/09/25

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