トモちゃんはすごいブス(3) アクションC
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トモちゃんはすごいブス(3) アクションC

森下裕美(著者)

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トモちゃんはすごいブス(3) アクションC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2012/06/28
JAN 9784575840919

トモちゃんはすごいブス(3)

¥220

商品レビュー

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2012/11/24

3巻に至って、チコちゃんは風俗まがいから本物の風俗に移行する。それはただの深入りではなく、チコちゃんが社会性を獲得するための通過儀礼でもある。チコちゃんが社会性を獲得してゆくのは、極めてパーソナルな事情の積み重ねたプロセスの結果としてある。自分の手の届く範囲で出会った人々の個人的...

3巻に至って、チコちゃんは風俗まがいから本物の風俗に移行する。それはただの深入りではなく、チコちゃんが社会性を獲得するための通過儀礼でもある。チコちゃんが社会性を獲得してゆくのは、極めてパーソナルな事情の積み重ねたプロセスの結果としてある。自分の手の届く範囲で出会った人々の個人的な事情、その奥の深淵を覗き込みそれに寄り添う。そうして少しづつチコちゃんは世界を広げ社会性を得ていく。ソーシャルなんちゃら的な何かとは逆の地味なプロセスといえる。 このプロセスを実現させているのも、ドブスのトモちゃんがいてこそ。チコちゃんにとってトモちゃんは世界と接続するためのただひとつの扉。 チコちゃんが自らの世界を徐々に広げていくにしたがって、トモちゃんの役割はチコちゃんを世界と繋げる主体的な役割から、繋がりを見守る役割へと変化していく。そして、タイトルとは裏腹に、その存在意義は不可避的に減少していく。 やがてチコちゃんが一人で世界と対峙できるようになった時、おそらくトモちゃんとチコちゃんはさよならするだろうし、その時こそ物語が終わるときだろう。

Posted by ブクログ