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ブルックリン・フォリーズ
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ブルックリン・フォリーズ

ポールオースター【著】, 柴田元幸【訳】

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ブルックリン・フォリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/05/31
JAN 9784105217150

ブルックリン・フォリーズ

¥770

商品レビュー

4.2

48件のお客様レビュー

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2024/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公であり語り手のネイサン。出だしは、ひたすらやさぐれているクズな人という感じだったけど、ブルックリンの街中での関わりを通じて、みんなの頼れるお兄さんポジションになっていく。周りの人を助けることで、自分もどんどん生き生きしてくる様子に、読んでいて元気をもらえたし、優しい気持ちにさせてもらえた。 積極的に他人との関係をつくり、深く関わろうとするのに、最終的には相手の人生は相手のものって割り切っている感じが、いいなと思った。人生長く生きている人が持ち得る軽やかさなんだろうか。 翻訳物に対して苦手意識があったけど、文体もスッキリしてて読みやすいし、話の展開も軽快で、文字数の割に一気に読めた。

Posted by ブクログ

2023/11/30

ポール・オースターはムーン・パレスしか読んだことなかったけどやっぱり読み応えあるなと感じる。 情景描写もセリフもぎっしり詰まってて好きだ。 トムが語るカフカの話がとても素敵ですね

Posted by ブクログ

2023/01/14

新潮社ホームページより引用。 「六十歳を前に、離婚して静かに人生の結末を迎えようとブルックリンに帰ってきた主人公ネイサン。わが身を振り返り『人間愚行の書』を書く事を思いついたが、街の古本屋で甥のトムと再会してから思いもかけない冒険と幸福な出来事が起こり始める。そして一人の女性と出...

新潮社ホームページより引用。 「六十歳を前に、離婚して静かに人生の結末を迎えようとブルックリンに帰ってきた主人公ネイサン。わが身を振り返り『人間愚行の書』を書く事を思いついたが、街の古本屋で甥のトムと再会してから思いもかけない冒険と幸福な出来事が起こり始める。そして一人の女性と出会って……物語の名手がニューヨークに生きる人間の悲喜劇を温かくウィットに富んだ文章で描いた家族再生の物語。」 「folly」とは「愚かさ」「愚考」というような意味合いの言葉だそうで、その名のとおり、読み始めて物語が始まってかなり長い時間、なんか冴えない話だし読むのやめようかな・・・と思っていた。 しかしある人物の登場から突然潮目が変わり、ドライブ感が出てきて、冴えなかった主人公ネイサンも鈍く光ってくる。 「2、3分のあいだ、私はルーシーが芝の上を駆けめぐり犬に棒を投げるのを見ている。トムは私の左でドン・デリーロの戯曲を読んでいる。私は空を見上げ、過ぎていく雲を眺める。タカが1羽、旋回して視界に入ってきて、また消えていく。タカが戻ってくると、私は目を閉じる。何秒も経たないうちに、私はぐっすり眠っている。」 小説が始まった時はこのような幸せな描写がなされるとは想像できなかった。 解説にもあるが、オースターは2000年代に入ってから「自分の人生が何らかの意味で終わってしまったと感じている男の物語」を発表し続けているそうだ。 僕が読んだのは確か自叙伝『冬の日誌』だった。読むのがなかなか辛かったが心に残った場面がいくつかある。5年ほど前に読んだと思うが、自分も当時の著者の年齢に近づいてきた。

Posted by ブクログ

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