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三幕の殺意 創元推理文庫
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三幕の殺意 創元推理文庫

中町信【著】

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三幕の殺意 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2012/05/31
JAN 9784488449049

三幕の殺意

¥220

商品レビュー

3.2

13件のお客様レビュー

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2023/08/18

「中町信」の長篇ミステリ小説『三幕の殺意(英題:The Fugue With Three Parts)』を読みました。 『模倣の殺意』、『追憶の殺意』、『天啓の殺意』に続き、「中町信」の作品です。 -----story------------- 昭和四十年十二月初旬。 名峰、燧...

「中町信」の長篇ミステリ小説『三幕の殺意(英題:The Fugue With Three Parts)』を読みました。 『模倣の殺意』、『追憶の殺意』、『天啓の殺意』に続き、「中町信」の作品です。 -----story------------- 昭和四十年十二月初旬。 名峰、燧ヶ岳が目の前にそびえる尾瀬沼の湖畔に建つ、朝日小屋。 その冬はじめての雪が降り積もる夜、離れに住む「日田原聖太」が頭を殴打され、殺された。 山小屋には被害者に殺意を抱く複数の男女が宿泊していた。 容疑者の一人でもある、刑事の「津村武彦」を中心に、お互いのアリバイを検証してゆくが……。 叙述トリックの名手として独自の世界を築いた著者の遺作。 著者あとがき=「中町信」/解説=「戸川安宣」 ----------------------- 1968年(昭和43年)に刊行された『湖畔に死す』を、大幅に加筆・改稿し長篇化して2008年(平成20年)に発表された著者最後の作品です。  ■プロローグ  ■第一幕  ■第二幕  ■第三幕  ■エピローグ  ■あとがき  ■解説 戸川安宣 昭和40年、東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた12月初旬のこと… 水芭蕉の花で有名な尾瀬沼の湖畔にある朝日小屋、その離れで、そこに住む男「日田原聖太」が、その年初めての雪の降り積もる夜、何者かの手で殺された、、、 朝日小屋にはその晩、被害者に恨みを持つ男女が何人か泊まっていた… 誰もが犯行は可能と思われるが、犯人絞り込みの決め手はない。 容疑者の一人に数えられると同時に神奈川県警のベテラン刑事「津村武彦」によるアリバイ崩しが始まる……。 吹雪により外部との接点が閉ざされ、容疑者が山荘の関係者と宿泊者に限定されるという舞台設定のクローズドサークル物… 過去の殺害事件も絡み、二つの事件の犯人と関係者が錯綜してやや複雑な構成になっていますが、その割には読みやすく描かれていたと思います、、、 ラスト3行でひねりが加えてあるとのことですが… 最後の2ページくらいでエンディングは想定できましたけどね、まっ、愉しめました。

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2023/03/12

雪に閉ざされた山小屋が舞台だが、連続殺人ではなく、容疑者限定のためのクローズドサークル。けれど所謂フーダニットとは少し毛色が違う。容疑者たちのアリバイが次々と崩されていくのだが、それが真犯人には繋がらないという展開。個々のアリバイトリックそのものは小粒なので、短編連作のような味わ...

雪に閉ざされた山小屋が舞台だが、連続殺人ではなく、容疑者限定のためのクローズドサークル。けれど所謂フーダニットとは少し毛色が違う。容疑者たちのアリバイが次々と崩されていくのだが、それが真犯人には繋がらないという展開。個々のアリバイトリックそのものは小粒なので、短編連作のような味わい。「最後の三行」も短編のオチだろう。ここだけをうまい具合に切り取ったら、いい感じの異色短編ができる気がします。

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2021/07/12

昭和40年の12月、雪に降り籠められた尾瀬沼の湖畔にある山小屋の離れで日田原という男が殺害された。山小屋には複数の泊まり客がいたが皆日田原と因縁があり誰が犯人でもおかしくない。客の一人、刑事の津村が中心になって聞き込みが始まるが犯行時刻がまず曖昧で皆のアリバイだけでは犯人が絞れな...

昭和40年の12月、雪に降り籠められた尾瀬沼の湖畔にある山小屋の離れで日田原という男が殺害された。山小屋には複数の泊まり客がいたが皆日田原と因縁があり誰が犯人でもおかしくない。客の一人、刑事の津村が中心になって聞き込みが始まるが犯行時刻がまず曖昧で皆のアリバイだけでは犯人が絞れない。真相は?泊まり客毎に視点が次々切り替わりながら話が進んでいくのでもしかして地の文で嘘つかれているのでは?と疑っていたけどきちんとフェアでした。今回は謎の男の正体や犯人やトリックはあー成程、位だったけど最後の三行の締め方が黒く鮮やか。嫌なニヤニヤ笑いが目に浮かぶわー。

Posted by ブクログ

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