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ドナウ ある川の伝記
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ドナウ ある川の伝記

クラウディオマグリス【著】, 池内紀【訳】

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ドナウ ある川の伝記

定価 ¥4,180

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版
発売年月日 2012/06/01
JAN 9784757141476

ドナウ ある川の伝記

¥770

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2021/05/10

借りた本。 ドナウ川、あんまり意識してこなかったけど、とても面白かった。ドイツから中欧、東欧、そして黒海へと続く。本のスタイルは旅行記のような。その町の記憶が断片的に語られる。

Posted by ブクログ

2016/08/21

以前に新聞の書評で見かけてから気になっていた一冊をついに読みました。読みにくい本と書いてありましたが、確かに本当に読みづらくて遅々として進まず、結局二ヶ月くらいかかりました。読みづらいけれど、なぜだか毎日続きを読みたくなる不思議な本です。通勤や休みの日に少しずつ。 ドナウ川に沿...

以前に新聞の書評で見かけてから気になっていた一冊をついに読みました。読みにくい本と書いてありましたが、確かに本当に読みづらくて遅々として進まず、結局二ヶ月くらいかかりました。読みづらいけれど、なぜだか毎日続きを読みたくなる不思議な本です。通勤や休みの日に少しずつ。 ドナウ川に沿って、源流から黒海まで下っていきます。その間には膨大な都市とエピソードが語られます。まさにドナウの源泉はどこかという論争から、ドナウ上流ってどこまで?、ドナウ川はイン川の支流なんじゃないか説、中欧特有の民族の入りまじり状態、ドナウが最後はものすごい本数にわかれデルタとなって黒海に注ぐ、などなど。 面白いなと思うエピソードだけ読み進むというのもアリなのかなと思います。 知識があればあるほどもっと楽しめるのかなとも思いました。ドナウ自体やドナウ流域地域のお好きな方にオススメです。 個人的にはバナト地方について初めて知り、このあたりも面白そうな地域だなぁと思いました。中欧・東欧へのいろんな視野を広げてくれる一冊です。読みたい本リストがかなり増えてしまいました。

Posted by ブクログ

2012/08/04

「通勤電車の中も会社の昼休みも、ドナウを下り続けた。」 ドイツの黒い森の湧水に発し、オーストリア、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ルーマニアを経て、スリナで黒海へ注ぐドナウ川。緻密で膨大なそれら周辺の地域の歴史、伝説、口承を繋いで下るドナウの旅。 500ペ...

「通勤電車の中も会社の昼休みも、ドナウを下り続けた。」 ドイツの黒い森の湧水に発し、オーストリア、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ルーマニアを経て、スリナで黒海へ注ぐドナウ川。緻密で膨大なそれら周辺の地域の歴史、伝説、口承を繋いで下るドナウの旅。 500ページを超える大河の旅です。「一滴の湧水から悠々たる大河へ」―ひとことで言うならもうこのキャッチコピーの通りなのですが、「一滴」から「大河」に至るまでの間に横たわる著者の考察が一筋縄ではいきません。 訳者の池内紀さんが、とめどないまでに人や書物や文が出てくるが、説明的言辞はいっさいない。数知れぬ引用は突然あらわれ、ときには一行で用ズミとなり、出典は示されない。逸話や聞き書きや伝聞は紹介をもたず、古文書の出所は沓としてつかめない。と言い、訳のためこれらについて集められた全資料を積み上げたところ1メートルをこえたそうです。 ドイツ文学者である池内さんですら訳に十数年かかったというほどの大部の作品です。それほど難解と思われるこの本の魅力とは何か。それはそうした未知の記述に触れることで感じるドナウが繋いでいく東欧という空間の旅愁といったらよいでしょうか。 この本の内容は必ずしも全てを理解して読まなくてもいいんだとわかるまでは、正直、辛かった。それが「海に注ぐ」という終着のある川という性質上なのか、半分くらいからもうやめられなくなりました。本書を読んでいる間は、通勤電車の中も会社の昼休みも、名前すら聞いたことのない東欧の街をひたすら歩きドナウを下り続けていました。活字中毒もここまでくるとちょっとあぶないかと思いつつ(汗)なんかもうそれだけで良かったのです。 ドイツの川というものに個人的に思い入れがあったこと、信頼する文学者の池内紀さんの訳であったことも、本書を読了できた理由でした。読了した上で今、確実に言えることは自分の中にあるドナウ川のイメージをみごとに変えられたことです。 ドイツ・黒い森はドナウエッシンゲンに始まりオーストリアのウィーンでは華麗な定番ワルツに乗せられてその美しさを讃えられる川、それほどの認識しかなかったドナウ川は、実はそこから先のほうがずっと長く、しかも文化的にも歴史的にももはや東欧のものなのです。 ここに見たそんなドナウの心をより近く表現しているのは、流麗かつ華やかなヨハン・シュトラウス2世の『美しく青きドナウ』ではなく、むしろ哀調を帯び東の果てへの郷愁を呼び覚まされる、ルーマニアのヨシフ・イヴァノヴィチ作曲『ドナウ川のさざなみ』であることに気づいたのでした。

Posted by ブクログ

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