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日御子
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日御子

帚木蓬生【著】

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日御子

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/05/31
JAN 9784062176774

日御子

¥385

商品レビュー

3.9

44件のお客様レビュー

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2024/10/02

奈良時代を書いた国銅より更に時代を遡った卑弥呼の話。 史実なんてほとんどないと思うが、本当にこんな風だったのかなと思わせる力があった。 最後は気になる終わり方で、でも調べると本当にわかってないようだった。 中国から当時の倭国に関する文献が発見されてほしい。

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2024/08/15

古代倭国を舞台に漢語通訳の役割を果たした一族の目線から、当時の国内、国際情勢を描き出した作品。日御子(卑弥呼)がタイトルながら、その時代は全3部のうちの第2部だけで、後漢時代の金印(漢委奴国王印)から始まり魏、晋と続く中国大陸と日本との交流史になっている。特に序盤は古代日本の風俗...

古代倭国を舞台に漢語通訳の役割を果たした一族の目線から、当時の国内、国際情勢を描き出した作品。日御子(卑弥呼)がタイトルながら、その時代は全3部のうちの第2部だけで、後漢時代の金印(漢委奴国王印)から始まり魏、晋と続く中国大陸と日本との交流史になっている。特に序盤は古代日本の風俗描写も目新しく、そこに通訳・祐筆を生業とするあずみの一族の掟(人を裏切らない、人を恨まず戦いを挑まない、良い習慣は才能を越える)の訓話だったり、大陸での悪戦苦闘だったりが生き生きと描かれていて、非常に面白かった。数多く散りばめられた食事シーンもどこまで史実に沿っているのかわからないけれど興味深い内容。そして第2部で日御子登場して彼女のあずみの教えを踏まえた統一業がメインになり、最後は日中共々混乱の第3部と続くのだけれど、後ろに行くほどマンネリ感が出てくるのは仕方がなかったかな。ただ教科書で読む分には単なる奴隷としてしか思っていなかった生口の活躍、人生が垣間見えるところや、朝貢と政治情勢のからみなど、いろいろ気づきも得られた作品だった。

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2020/02/07

日御子は勿論卑弥呼のこと。荒唐無稽な物語かと思って読んだが、後で調べたら、後漢書、三国志魏志倭人伝の2000文字の内容をできるだけ忠実に再現し、それに作家独自の色づけをして弥生後期300年の歴史絵巻を繰り広げた物語だった。 魏志倭人伝以前の中国の文献に点のように登場する倭国の記...

日御子は勿論卑弥呼のこと。荒唐無稽な物語かと思って読んだが、後で調べたら、後漢書、三国志魏志倭人伝の2000文字の内容をできるだけ忠実に再現し、それに作家独自の色づけをして弥生後期300年の歴史絵巻を繰り広げた物語だった。 魏志倭人伝以前の中国の文献に点のように登場する倭国の記述を繋げ、魏志倭人伝への流れを媒介する一族として、漢語、韓語の通訳を行う一族が登場し、すべての点が線で繋がる。 邪馬台国は九州説が採られているが、卑弥呼の平和を愛し、戦いは即ち天から見えなくなることだという思想には深く共感できた。鬼道で政治を行った訳だが、その違和感はあまり感じなかった。 それにしても、当時の倭人が漢の都洛陽に行くのに、如何に多くの労苦を要したか、気の遠くなるような気持ちになった。 物語には諸葛孔明、司馬懿の名前も登場して、この歴史絵巻を盛りあげていた。

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