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ぼのぼの(36) バンブーC
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 竹書房 |
発売年月日 | 2012/05/26 |
JAN | 9784812477816 |
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ぼのぼの(36)
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商品レビュー
4.8
4件のお客様レビュー
ぼのぼの36巻目にして、最高傑作の一つでしょう。間違いなく。長かった。長いトンネルを抜けて、現れた凄まじい作品。 もう、一言一言に魂がこもっていて泣けてくる。 そのなかの一つ 『思い出は何かを救えるだろうか』 これは欄外というか、見出しの一言なので本編には関係のないもの。 どこま...
ぼのぼの36巻目にして、最高傑作の一つでしょう。間違いなく。長かった。長いトンネルを抜けて、現れた凄まじい作品。 もう、一言一言に魂がこもっていて泣けてくる。 そのなかの一つ 『思い出は何かを救えるだろうか』 これは欄外というか、見出しの一言なので本編には関係のないもの。 どこまでも個人的な思い出すという行為。 その思いが何かを救うこと、つまり他者へ何かしら作用するという。 この発想は凄いことなんじゃないだろうか。私は、ぼのぼのの世界の感覚は、古代人の感性であると思う。我々が失ってしまった外部世界との関係性なのだ。暗く言えば呪術的な世界観。そんな暗さは動物だらけのこの作品にはないが。そこも魅力の一つです。 みんなで集まって、やることは思い出すこと。祈るんじゃない。ただ単に思い出す。このささやかさも良い。この世界に神様はいないのかも。だから祈るという行為は存在しない、ということなのかもしれない。そう考えてみれば、結局、思い出すことも祈ることも同質なものかもしれない。 そして住人たちは、思い出すことでこの対象[木]を救えるのではないか?と考える。私たちでは、それは思い出を整理することで自分を救うための利己的な行為でしかないと思う。しかし、ぼのぼの世界の住人たちは、完全に他者のためと信じているように見える。これは自己と他者が未分化で有った頃の、純粋な愛なのではないか。そんな突飛なことを思う。その純粋性が、どうにも羨ましい。 すべてのものごとに『なぜ』をバカみたいに繰り返し尋ねて来たぼのぼの。突き詰めれば生死の問題に発展するのは時間の問題できた。やっと作者が真っ向から書く時期が来たのですね。再びファンになろうと思った今日この頃。おすすめです。
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20年ぶりくらいに第1巻から通読する機会があって。 なんて事。登場人物たちは、成長していたのです。 シマリスくんは、ただ面白おかしく毎日を過ごすことができなくなっているし、アライグマ君はご近所さんの様子を気にして情報収集しているし、ぼのぼのでさえ、ツッコミを入れることができるまで...
20年ぶりくらいに第1巻から通読する機会があって。 なんて事。登場人物たちは、成長していたのです。 シマリスくんは、ただ面白おかしく毎日を過ごすことができなくなっているし、アライグマ君はご近所さんの様子を気にして情報収集しているし、ぼのぼのでさえ、ツッコミを入れることができるまでに精神が大人になっていたのでした。 この36巻は、ぼのぼのたちが暮らしている森のシンボルツリー「クモモの木」がだんだん枯れていく話を中心に、年老いた両親の介護(作中では看病と書いてありますが、私には介護という気がした)に悩むシマリスくん、シマリスくんとぼのぼの、ぼのぼのとアライグマ君のやりとりが描かれています。 シマリスくんは介護がいつまで続くのか悩み、両親の体調の好不調で一喜一憂し、時に自分を責め、痛々しいほど頑張っています。 そして、あるひ、父親に「治してくれなくていいんだよ」と言われ、張りつめていた気持ちが緩み、涙をこぼしてしまったのでした。このシーンは、圧巻です。 この先どうなるんだろう、という漠然とした不安、その不安を既に見抜いていた父親。 もちろん、何気ない一言で傷つけてしまうこともあるけど、父親はいつも、シマリスくんを心配してくれていたんだな、と思ったらたまらなくなった。 何度も何度も読んだ。
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3話を収録。1話目・2話目は「死」がテーマのお話。1話目で考えさせられ、ぐっと来て、2話目で泣かされました。変わって3話目は「生きる喜び」がテーマのお話。そのシンプルで力強いメッセージに納得。見事な最終回でしたね。いや連載はまだ続いているんですが、これが最終巻だとしても良いぐらい...
3話を収録。1話目・2話目は「死」がテーマのお話。1話目で考えさせられ、ぐっと来て、2話目で泣かされました。変わって3話目は「生きる喜び」がテーマのお話。そのシンプルで力強いメッセージに納得。見事な最終回でしたね。いや連載はまだ続いているんですが、これが最終巻だとしても良いぐらいの秀逸な構成と内容だと思います。完全に〆に入っている感じ。終わりの始まり、といったところでしょうか。中学以来の愛読作品ですので、終わってしまうのは寂しいですが、どのように〆てくれるのか楽しみでもあります。 ロングレビュー (ネタバレ気味): http://www.celestial-spells.com/logs/2012/06/35.php
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