発達障害の子どもとつき合う本 セレクトBOOKS育ちあう子育ての本

浅羽珠子【著】

• 内容紹介: 最近、特に増えてきているあるいは明らかになってきている発達障害児。20年にわたって発達障害児、聴覚障害児などの支援を行っている浅羽珠子さんの独自の指導法をお母さんたちにやさしく解説。言語・認知・記憶・注意機能などに問題のあるこどもには、情緒の発達を捉え、『育てる』『引き出す』『自発性を誘引する』視点から、感覚・知覚、認知、行動、運動領域の機能や社会性の発達を促す働きかけを行っており、より多くの子どもたちとお母さんを救ってきた。子どもの今の状態を見て行う個別の指導法、浅羽さんのやり方(どう接して、子どもがどう変わっていくか)をクローズアップ。32の事例の中からケース別に家庭での対処の仕方を解説。ことばのキャッチボールが難しい、初めての場所や人になじめず、極端に避けようとする、じっとしていられなくて動き回る、名前を呼んでも知らん顔をしている、物を持ち続けることができない、食事など食べ終わるまで着席行動がとれない、触れられるのを極端にいやがる、表情が乏しい、気持ちのよい笑い声をきかない、いったん喜ぶと落ち着き難く興奮し続けるなどといった心配なケースについて細かく解説する。
• 販売会社／発売会社: 主婦の友社
• 発売年月日: 2012/05/16
• JAN: 9784072798355

商品レビュー

2015/10/02

神戸で教室を開き、発達障害の子どもと向き合ってきた著者が、その具体的な方法を紹介してくれている。
もともと発達障害を専門にはしていなかったとのことで、ほかの発達障害の子育て本とは少し違う書き方をしている。
（専門用語をほとんど使わないなど）

息子にも効果がありそう、試してみたいと思えるやり方が載っていて、読んで参考になった。
実践して効果のあった方法しか書いていないから説得力があるんだろうな、と思った。

2012/08/31

チェック項目13箇所。発達障害の子どもとおかあさんに一番必要なこと・・・小さいうちに、発達障害の子どもとのコミュニケーション方法を見つけること、子どもに他者とコミュニケーションする方法を教えること。同じ障害であっても、子どもによって症状の現れ方はそれぞれ異なります。その子の障害に合わせたしつけ方や教え方を知ることも大切。言葉がない子どもとはモノのやり取りから始めます。モノのやり取りすらできない子どもは、身体のやり取りから始めるしかありません。会話ができているように見えるのは、まわりの大人がうなずいていたり、相槌を打ったりして、子どもに合わせているから。問題行動の原因は何か？記録をつけて探す。子どもを観察すれば予兆がわかる。自分の子どもが発達障害だとわかったとき、ショックを受けるおかあさんが多いと思います。冷静になるためには、子どもの発達のどこに問題があり、どんな目標を持てばいいかを知ることが重要です。認知を入力・処理・出力に分けてとらえる。目のタイプ、耳のタイプ、皮膚感覚にアプローチ。情緒の３つの状態・・・集中性、高揚性、くつろぎ性。こどもにはなしかけるときは真正面から。本来おかあさんは子どもにとって絶対的な存在、ダメなことはダメときちんと教えることができる最高の指導者のはず。大人が「この子には多分できないだろうけど・・・」と初めからあきらめたような状態で接すれば子どもたちにはすぐに伝わる。