ミキティ・ブラッド0(1) サンデーC

中川康嗣(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2012/05/18
• JAN: 9784091236708

商品レビュー

2012/06/06

エロマンガのような表紙ですが(カバー下イラストも)、中身は残酷なシーンが続くサバイバルホラーで、エロ要素はパンチラくらいしかありませんｗ
少年サンデーにしてはグロい作品。

ゲーム好きな少女・秋山美姫と幼馴染の少年・松坂健太は携帯ゲームを街中で拾ってしまったがために、死神のゲームに巻き込まれてしまう。そのゲームで繰り広げられるのは、懐ゲー『ボンバーチョップ』になぞらえた人間狩り。はたして美姫と健太は生き残ることが出来るのか・・・という内容。

帯に「若木民喜師匠大絶賛」とあるのでアシスタントをされているのでしょうか、絵柄の雰囲気は良く似ています。カバーイラストからなんとなくまだ絵は上手く無いんだなと感じましたが、中を見れば予想通りでした。綺麗な絵を期待してはいけません。初単行本なんですから。

流行りのホラー。可愛い絵柄なのに残酷なシーンが淡々と続くのは怖いと思いますが、画面がほぼ正面からの目線で進んでいきメリハリが無いためか緊張感に欠けていて、怖いというよりは「ふーん」という感想しか持てませんでした。

同時収録作品「デス・ブロックス」も病室という限られた空間内での死神とのゲーム、という内容ですが、こちらの方が心理戦ぽく仕上がっていて読みやすいです。

2012/06/05

死神のゲームに強制参加させられた人々の阿鼻叫喚といった話になる予定だったと思われる。

クラブサンデーに一部掲載されたが、話の骨組み以外見るべき点がまるでないのに連載される理由がわからなかった。

Amazonの商品の説明に「作中には川中先生の特殊な嗜好が満載で、少年サンデーコミックスとして販売するのはどうかとの声もありましたが…表紙も大変過激ですし。でも、とりあえず発売します。健全な少年漫画をお求めの方はくれぐれも手に取られぬようお願いします。」とあったので、単行本を読めばその理由がわかるかと思い、読んでみた。

少年マンガにエログロいものがあってもいいはずだということかとも思うが、表現が記号以下にしかなっておらず、ネームでももうちょっと物語の雰囲気とかがあるものなのではないかと思うほど何もない。少なくとも、不健全な内容だという印象を読者に与えられるぐらいの技量を身につけてから連載すべきだろう。

他に読切「デス・ブロックス」収録。
やはり死神とゲームをする話で、主人公たちはいろいろ悲惨な目に遭うが、その残酷さによってではなく、技量のなさで見るに堪えないものになっている。