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非業の生者たち 集団自決サイパンから満洲へ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/06/01 |
JAN | 9784000245142 |
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非業の生者たち
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非業の生者たち
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商品レビュー
4.7
7件のお客様レビュー
「非業の生者たち」とは、戦時末期の帝国日本の戦場で繰り返された民間人の「集団自決」を生き延びた人々のこと。下嶋は、チビチリガマの悲劇の生存者との出会いをきっかけに、サイパン、グアム、テニアン、フィリピン、満州と、「強いられた自発性」の中で生の側に引き戻された人々の声と言葉を手が...
「非業の生者たち」とは、戦時末期の帝国日本の戦場で繰り返された民間人の「集団自決」を生き延びた人々のこと。下嶋は、チビチリガマの悲劇の生存者との出会いをきっかけに、サイパン、グアム、テニアン、フィリピン、満州と、「強いられた自発性」の中で生の側に引き戻された人々の声と言葉を手がかりに、人々に「義務」としての死を選ばせていった「からくり」を解き明かそうとする。 日本の中国戦場での兵士たちの所行の記憶が「敗北」のイメージにこびりついていたこと、沖縄での「集団自決」の引き金を引いたひとの中に、サイパン帰りの民間人がいたことが指摘された点は重要。チビチリガマ生存者の知花カマド氏は、「嘘を教えなければ、本当のことを教えてくれたなら、誰も死なずにすんだのに」と口にしたという。プロパガンダ言説を相対化する契機がなかったことが、多くの悲劇を生み出す要因となったのだ。
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南洋諸島から満州までの「強制集団自決」を、当事者からの取材から追った、労作。沖縄だけではなく、一連の「強制集団自決」は、一定条件下(地上戦+日本軍の敗走,遁走+例外者の不在(ハワイ帰りなど、教育が完成していない人の存在))で「発動」するよう【教育(鬼畜米英+当該条件下では死ぬこと)】されていた、ということが、帰納的に分かる。
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予想通りの重たい本。筆者の独特の文体に戸惑いもあるが、間違いなくとても大切なことが記されている本だと思います。
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