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人類の歴史を変えた8つのできごと(2) 民主主義・報道機関・産業革命・原子爆弾編-民主主義・報道機関・産業革命・原子爆弾編 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/05/24 |
JAN | 9784005007127 |
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人類の歴史を変えた8つのできごと(2)
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人類の歴史を変えた8つのできごと(2)
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
歴史を活かすためには歴史を知るだけでは駄目。 歴史から学ぶ必要がある。 何があったのか、なぜそれは起こったのか、どんな結末になったのか。 また歴史通しを比較して、何が同じなのか、違うのか、何を学べば良いのか。
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タイトルには「民主主義・報道機関・産業革命・原子爆弾」とあるので、読んでいない人は「ほかにも大事なできごとがあるだろう」と思うかもしれないが、民主主義には現代の民主主義に至るまでの政治制度が、報道機関には情報伝達の歴史が、産業革命には発明と科学の発展が、原子爆弾には戦争の歴史と変...
タイトルには「民主主義・報道機関・産業革命・原子爆弾」とあるので、読んでいない人は「ほかにも大事なできごとがあるだろう」と思うかもしれないが、民主主義には現代の民主主義に至るまでの政治制度が、報道機関には情報伝達の歴史が、産業革命には発明と科学の発展が、原子爆弾には戦争の歴史と変化、国家の成立が含まれていて、かなりのファクターが入っているので、安心してください。 著者はあくまで、「賢者は歴史に学ぶ」ということで、たくさんの文献からの情報をまとめて提示しているだけ(とはいえ、それはたいへんな作業で頭が下がる)なのだが、自ずと言いたいことは伝わってくる。 膨大な量の情報をまとめるため、早足になっているのは仕方ないと思う。基本的な教養として知っておきたいようなことばかりだった。そして、そんな基本的なことも知らずに大人になってしまったことが恥ずかしい。ジュニア新書ターゲットの若い人にも大人にも是非読んでほしい。 日々起こっていることも、過去に似たようなことがあり、それがどんな経過を辿ったかを知れば、大きな間違いは防げるというようなことが書いてあったが、本当にそうだと思う。 紀元前400年頃、当時まだまだ珍しかった民主主義が行われていたアテナイで、シチリアへの遠征を興奮のうちに満場一致で可決した結果、スパルタから反撃され大失敗に終わったことがあった。 「知識のない人々が、政治上の判断を下す場合、往々にしてその場の感情が優先され、判断が、目先のことしか考えない過激なものになるケースが多いこと、もたしかです。」(P15) 戦争中に、日本の報道機関が戦勝報告ばかりして軍や政府の宣伝機関になっていたのは、もちろん言論弾圧もあったが、戦勝記事を載せれば売れるという面もあった。戦勝記事を読んだ人は日本の勝利を確信し、更なる戦果や戦争拡大を望む。 「社会の方向性によっては、報道機関のあり方が、変わってしまう可能性があることを、私たちはきちんと認識しておく必要があるでしょう。」(P77) 慢性的な飢餓はいびつな経済構造や内戦など社会問題で起こっているが、報道機関は「飢餓に関する一見似たような映像や記事を、発信しつづけた場合、視聴者や購読者がすぐにあきてしまう」(P85)ことを知っている。つまり、危機的な状況が存在しても、あまり報道されないということはある。 「世界の重要なできごとがすべて報道されるわけではないこと。とくに変化にとぼしい慢性的な状況であればあるほど報道がなされにくいことは、覚えておく必要があるでしょう。」(P85) 他にもボタンの話(ボタンは紀元前から装飾品としてあったが、服をとめる目的で使われたのは随分あとで、ヨーロッパ各地に広まるまでに4000年以上かかったP112-113)、産業革命で重要な発明をした人たちはことごとく排斥され(仕事を奪われるとわかったため)、不幸な最後を遂げている話、鞍と鐙の話(馬に引かせた戦車は紀元前2500年頃にはあったが、それはなぜかというと乗馬しながらの戦いが難しかったから。それはなぜかというと、鞍と鐙がなかったから。鞍は紀元前2世紀から一世紀、鐙は中世までなかった。だから、馬に乗る時は落馬しないように馬の胴体を太ももで締め続ける必要があり、それだけで精一杯だった。(P188〜190)といった面白い話もたくさんあった。 唯一納得できなかったのは産業革命で、イギリスでは富裕層の方が貧困層より多く子どもを生んで育てていた、というところ。(P151〜)避妊、中絶が難しい時代なら、栄養状態が良く、医療の恩恵が受けられる富裕層の子どもが多く生き残るのは、イギリスに限ったことではないのでは?と思ったが。
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民主主義、報道、科学の辺りは、時間的な距離もあってかそれ程ではなかったのですが、「戦争」の項目はより身近な出来事で、現在進行でこの地球の何処かしらで起こっているのですから、キューバ危機の事など知らなかった自分を恥じ、また、これからも国際情勢を注視ていこうと思いました。
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