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円朝の女 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/05/10 |
JAN | 9784167833015 |
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円朝の女
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
昨年の12月から読み出したのに、なかなか読み切れなかった本である。 活字も大きく、すぐに読めてしまうだろうと、思っていたのだが・・・ 円朝という偉大な落語家の話なのだが、、、、売れない(?)弟子が、語り手のように、物がっていく。 テンポの良さに、最初は、ググっと引き込まれて行...
昨年の12月から読み出したのに、なかなか読み切れなかった本である。 活字も大きく、すぐに読めてしまうだろうと、思っていたのだが・・・ 円朝という偉大な落語家の話なのだが、、、、売れない(?)弟子が、語り手のように、物がっていく。 テンポの良さに、最初は、ググっと引き込まれて行った。 噺家とお姫様のような旗本のお嬢様の女性。 円朝の息子、、、後に勘当されるのだが、その母親。 吉原の花魁。 引く手あまたの柳橋の名妓から正妻になったお幸さん。 そして、円朝の養女の娘たちと、最後まで世話をした娘。 この時代を風靡した落語家の円朝が、人脈が凄いのに驚かされる。 そして、そのパトロンでさえ、芸を磨かすのに、お金を惜しまない所が、凄い時代だったのだと、、、、。 読んでいて、実物像が、どんなであったのでだろうと・・・と、そして、その時代の身分の差の結婚に、やはり、越えてはいけない範疇が、あったのだと、、、感じてしまった。
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落語が好きで、「塩原多助」も、「真景累ヶ淵」も、昔、『明治文学全集』で読んだことがある。 まったく読んだことがない作家の作品だけれど、数年前からずっと気になっていた。 円朝のおかみさんとなったお幸、円朝の子を産んだお里、ひょんなことから関わりを持った長門太夫、養女お節などの女性...
落語が好きで、「塩原多助」も、「真景累ヶ淵」も、昔、『明治文学全集』で読んだことがある。 まったく読んだことがない作家の作品だけれど、数年前からずっと気になっていた。 円朝のおかみさんとなったお幸、円朝の子を産んだお里、ひょんなことから関わりを持った長門太夫、養女お節などの女性たちとのかかわりを通して、円朝の半生が浮かび上がってくる仕掛けの小説だった。 それを語るのは、円朝の弟子で、今や本業では食いあげて、五厘という、芸人にくっついて上前をはねる仕事(今でいうならマネージャー?)となった八。 まず印象的なのは、本当に聞こえてくるかのような、歯切れのいい江戸弁。 これに惚れ惚れしてしまう。 江戸っ子の痩せ我慢や、そこに根差す粋。 絶対自分には無理(笑) 円朝の語り口がどんなものかも描かれていて、想像を掻き立てられる。 怪談になるとわざと声を細めて粘っこい話し方をする、なんてある。 小さな声でもよく通った、などとも書いてある。 どんな風だったのだろう。 タイムスリップして聞いてみたい。 怖がりで、だからこそ怪談話に強みがあったという分析も面白い。
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内容(「BOOK」データベースより) 時代の絶頂を極め、近代落語の祖と言われた大名人・三遊亭円朝と彼を愛した五人の女。江戸から明治に変わる歴史の大転換期に生きた彼らの姿、いつの世も深く果てない男女の仲を、語りの名手がいま鮮やかに炙り出す―全盛を支えた名妓から、淋しい晩年を看取った...
内容(「BOOK」データベースより) 時代の絶頂を極め、近代落語の祖と言われた大名人・三遊亭円朝と彼を愛した五人の女。江戸から明治に変わる歴史の大転換期に生きた彼らの姿、いつの世も深く果てない男女の仲を、語りの名手がいま鮮やかに炙り出す―全盛を支えた名妓から、淋しい晩年を看取った娘分まで、女を活写する傑作時代小説。
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