1,800円以上の注文で送料無料

雲の人びと
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

雲の人びと

ジェミアル・クレジオ, J.M.G.ル・クレジオ【著】, 村野美優【訳】

追加する に追加する

雲の人びと

定価 ¥1,980

550 定価より1,430円(72%)おトク

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 思潮社
発売年月日 2012/04/18
JAN 9784783727590

雲の人びと

¥550

商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2012/05/02

絲山秋子さんのインタビューの中でその名を初めて耳にした「ル・クレジオ」。 作風の紹介や、タイトルのラインナップを見るにつけ「自分が欲する作家」かもしれないと思うようになった。岩波から出ている『物質的恍惚』を読むもなかなか歯が立たず挫折。それでも何となくこの作家が見せてくれる世界を...

絲山秋子さんのインタビューの中でその名を初めて耳にした「ル・クレジオ」。 作風の紹介や、タイトルのラインナップを見るにつけ「自分が欲する作家」かもしれないと思うようになった。岩波から出ている『物質的恍惚』を読むもなかなか歯が立たず挫折。それでも何となくこの作家が見せてくれる世界を垣間見るぐらいはしたいと思い、読みやすそうなところから徐々にイメージを作っていこうと企てる。 何気なく書店で目にした『雲の人びと』だったが、長さも短く、写真も挟まれていたりしてとっかかりを得るにはいいかもしれないと思った。妻ジェミアとの共著である。自身のことは「JMG」という人称で語っている(訳されている) 原文がそうなのかな、と思う。どことなくごつごつする語感だが翻訳物としては宿命のようなものか。 モロッコの砂漠地帯。ジェミアの故郷でもあり、人類の心のふるさとでもあるのだろうか。茫漠とした中での歩みの中で紡ぎだされるル・クレジオの思考。時に人類の来し方を思わせるような言葉で気分が高揚する。砂漠で培われた強靭な精神と肉体を持つ人びとのことを考え、こういった世界を伝えてくれる本というもののありがたさを考える。 自分が今回得られたものはほんの少しかもしれないが、そのほんの少しが、他の本を読む際に自身の預り知らぬところで糧になっていればいい、と思う。雨を求めて移動をする「雲の人びと」のイメージがどこかでふっと現れることがあるかもしれない。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品