ダレン・シャン前史 クレプスリー伝説(4) 運命の兄弟

ダレンシャン【作】, 橋本恵【訳】, 田口智子【絵】

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2012/04/27
• JAN: 9784092905542

商品レビュー

2024/07/09

前作までのクレプスリーには未熟さというか幼さを感じたが、今作ではガブナーらと結構やりとりしているせいか、父親のような、ダレン・シャンでの謎の紳士のような、そんな印象を感じ、最終巻だなとしみじみ。
裏切り者は誰か？というクライマックスもあり、ダレン・シャンへ通じるシルク・ド・フリークへの出演きっかけや、マダム・オクタの入手の経緯などなど。改めてクレプスリー視点でダレン・シャンを読むと面白そうだなと思った。
さすが日本をリスペクトしており、第二次世界大戦で広島らへの原爆投下による酷さを聞きつけ、クレプスリーらも現地へ駆けつけて救護していたというネタもあった。韓国もチラッと出てきたが、韓国でもダレン・シャンは人気だったのだろうか？

2023/09/25

この作品でたどる結末は
実は本編と似通っている気がするのは気のせいでは
ないような気がします。

ただし、結末部分は異なっていますが
こっちの場合は一方的なものとなってしまいます。

結局復讐の念は
あまりにもそれが強すぎると破綻を招きます。
その人物もまさに、そのドツボにはまり
ラーテンを利用しようとしました。

その結末は、双方にとって
あまりにも残酷なものとなったのです。

最後のそれは
悔しさとともに、
せめてものやさしさだったように思うのですよ。

なかったことにすれば…
この事実もないようにできるから…

2023/01/23

クレプスリーの子供時代からダレンシャンに出会うまでの約200年の物語。
4冊で語るには長すぎるのかバタバタと駆け足で話は進みます。

ダレンシャンを読んだ後なので、シーバーの弟子時代やエバンナにお鍋セットを貰うシーンが出てくるのは嬉しいところ。
クレプスリーと周りのバンパイヤの関係もよく分かりました。

この後、クレプスリーを含むバンパイヤたちがどのような運命の道を進むのか知っているだけに、少し悲しい気持ちになってしまうのは私だけでしょうか。
きっとエバンナやミスタートールも同じ気持ちだったと思います。