京都こっとうさんぽ

沢田眉香子, 山口紀子【著】

• 販売会社／発売会社: 光村推古書院
• 発売年月日: 2012/04/21
• JAN: 9784838104673

商品レビュー

2018/01/30

2012年発表。

アンティークな家具や楽器、
大正ロマン、古い映画館、古本屋、
昔ながらの商店街、
カフェではなく喫茶店、サーカス小屋、
昭和歌謡、場末のBarなどなど、
生まれてくる時代を間違えたのか(笑)
ただ単純にジジクサイだけなのか(笑)
何故か古くて郷愁を覚えるもの、
または粋でロマンを感じるものに強く惹かれるし、 
古いものを見るとドキドキします。

どんな古いモノであっても、
重ねた時間の分だけ深みや味わいや美しさを増していく不思議。 

今見るとデザインが斬新だったり、人の匂いを感じたり、
古いモノたちは
こちらがその気にさえなれば、何かを語りかけてくれる。

そのものに触れ、
それが発する空気を感じて
使ったり愛でたりすることで、
そこに込められたものに共鳴する瞬間が味わえます。 

本書は
「かわいい、安い、コワくない！」をコンセプトに、
京都にある敷居の高くない骨董屋さん全60軒を
オールカラーで掲載した京都こっとう入門の旅。

ゼンマイで動くブリキのオモチャ、

銀色で流線型をした昭和初期の
スチールアイロン、

1.5cmほどの小さな本が入った
ブレスレット、

映画「三丁目の夕日」に出てきた
木製の冷蔵庫、

理科実験室にある
おどろおどろしい人体模型など、

雑貨感覚で部屋のインテリアにしたり、
お店に並べたりできる
魅惑の骨董品の数々に
時間を忘れて見入ってしまいます。

中でも自分が気になった店は、

猫の金太郎が出迎えてくれる
大正ロマン溢れる喫茶室、
「WRIGHT商會三条店」、

屋根裏部屋のような店内に
心躍る古道具がズラリと並ぶ
「blue Parrot I(ブルー・パロット・ワン)」、

琴を使ったシンガーソングライター、
真依子さん自らが店主となり
毎月６日間限定でオープンする
こっとうカフェ「めふく」、

ジャンクな理科系オブジェの数々に目移りしてしまう、
カジュアルでリーズナブルな雑貨店
「ANTIQUE belle(アンティークベル)」、

海外のヴィンテージ照明器具を数多く扱った
「PARABOLA(パラボラ)」、

なんかは
是非とも行ってみたいなぁ〜♪

素人のためのこっとうコラムや
こっとう用語集もかなり役立ちますよ。