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ドストエーフスキー覚書 ちくま学芸文庫
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ドストエーフスキー覚書 ちくま学芸文庫

森有正【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/04/12
JAN 9784480094506

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2024/08/13

著者の森有正は1911年生まれの日本を代表するフランス文学者です。 森有正は自身から生まれてくるドストエフスキーへの思いをこの書で述べています。 それは単に知識や学問のためというのではなく、人生を生きる上で森有正自身の現実の問題として立ち現れてくるドストエフスキーとの対峙です...

著者の森有正は1911年生まれの日本を代表するフランス文学者です。 森有正は自身から生まれてくるドストエフスキーへの思いをこの書で述べています。 それは単に知識や学問のためというのではなく、人生を生きる上で森有正自身の現実の問題として立ち現れてくるドストエフスキーとの対峙です。 作品のあらすじや解説を知りたいという方のドストエフスキー入門書としては厳しい本ではありますが、より深くドストエフスキーについて考えてみたいという方にはうってつけの名著であります。

Posted by ブクログ

2022/01/04

森有正 「ドストエフスキー覚書」 ドストエフスキー 論。著者は 邂逅(めぐり合い)という言葉から、ドストエフスキー作品を解明〜ドストエフスキーは、死と苦悩と絶望にある人間を直視してはいるが、邂逅により、罪悪を愛に、不合理を信仰に 転換させることで、愛を実現させている ドス...

森有正 「ドストエフスキー覚書」 ドストエフスキー 論。著者は 邂逅(めぐり合い)という言葉から、ドストエフスキー作品を解明〜ドストエフスキーは、死と苦悩と絶望にある人間を直視してはいるが、邂逅により、罪悪を愛に、不合理を信仰に 転換させることで、愛を実現させている ドストエフスキーの人間像から 罪や信仰との関係性、ヨブ記、大審問官を通した教会批判などへ展開し、ドストエフスキー論を体系づけしている。ドストエフスキー作品とヨブ記の関係性はとても面白い ドストエフスキーの人間観 *ドストエフスキーは、人間を現実的相関者とみ、動かすことのできない現実、社会と自己と神と相触れることにより、そのあり方を転換する *自己に閉鎖することが近代的人間の宿命(相手の存在を亡して自己の要求を貫徹する) *人間は 倫理的責任のある主体でありながら、人間にはその責任を負うことのできない主体と規定し、救いが必要 *人間は自己の内面に深まりとともに、それが現実的に発展するには、外から人間に働きかける機縁が必要 *ただ生きてさえいけばいい〜存在そのものの根源性、価値はそのうえの付属品にすぎない ドストエフスキーの罪悪観 *罪の本質は愛の欠乏であり、かれの自己不信に根ざす *罪は現実としてあるもの〜重要なのは、それを回復すること *貧困から起こる悪は罪ではない *罪は愛と相関関係にたっている〜罪から愛への転換にこそ、人間の真の自由がある〜束縛のなかにありつつ、そのままで束縛を超える 罪と罰 *ラスコーリニコフの犯罪論が、ニヒリズムを克服せず、キリスト教的罪悪観を肯定することを暗示 *犯罪論を犯罪に発展させることにより、ラスコーリニコフの人間現実の中に、観念を実証的に検討 *無神論的な合理主義は、ニヒリズムの一形態であることを明示 *対立構造〜他人を犠牲にして、自己の要求を達成するラスコーリニコフと、自己を犠牲にして人を救おうとするソーニャ 信仰 *キリスト教の中心問題は、人間の罪を明らかにし、その罪からの救いを与えること *キリスト教における罪は、神の意志に対して初めて成立する *生命の統一であり調和ある高揚であって、美こそ最高の姿〜生命を感動させ、霊感により充たされるもの、そこに人生の最高の目的がある 大審問官 *大審問官はカトリック教会の化身 *大審問官のいう自由は、人間の生命への欲求、幸福になりたいという欲求〜キリストのいう自由とは異なる *キリストは、人間を救うために、パンと奇蹟と権力を徹底的に斥けた *自由とは、自己が自己から自由になること、他の人間を人間としてそのまま生かすこと スタヴローギン=苦痛の人 自己のニヒリズムを超える十字架の教えと対決し、この対決に自己が耐えうるか試みている ヨブ記〜人生における不合理、不公正の問題 *ヨブが苦難と疑惑を通って、神のへの信仰を全うしたことの意味は、人生の意義は自己を中心に計ることができないということ *苦難そのもののなかに、人生の姿を直下に捉えるところに信仰が成立する〜信仰は自己の判断と意志から自由になること

Posted by ブクログ

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